第46章 空中都市
リヴェリア「!!」
ケイト「それと!
怒るのは勝手だけれど、私に対する冒涜だから!
そこだけ覚えといて!!
いくら言ったって怒ったって相手は変わらんし、本質はそのままだろうし、心痛めない輩だって中にいるんだから!無!駄!!
そんなことで時間潰すより皆と楽しみたい!
だから過去のこと厳禁ね!!」ふんすっ!
リヴェリア「…そのように思えるようになったことは…非常に喜ばしいな」微笑
ケイト「…皆のお陰だ。
第一さ…産まれてくる環境なんて選べないんだし。
子供は小さいから、弱いから…自分で環境を変えるなんて出来ないし。
周りの大人が是と言えば、子供の中では何でも是になるから。
だから…私が向き合うのは、相手の本質だけ。
自ら人へ関わって傷付けようとしないならいい人、その逆は悪い人。
そういう固定観念も、私だから得たものだ。
たとえ人を殺してようが何だろうが、現在の心意気や言動が第一だよ。
逆に過去の殺しを背負わず、二度と繰り返さないよう努めない輩なんて信じるに値しない。
努力も無しに、繰り返さないなんてことは在り得ないだろ?
葛藤も懊悩も無しに、殺した後もへらへら笑って、繰り返さないよう努力もしない輩なんて信じたくない。
どこぞの異世界のあいつだけは、死んでも受け入れたくはない」
フィン「…言っていたね。
渡った世界に居た際に会った、死ぬ気だか何だかの…ネオボンゴレボス?
まあ君の好みに合わなかったという話だけど」溜息&腕組
ケイト「だから私は…人を殺した経歴があろうと、優しくあるあいつら(ティオネやティオナ、リュー)が好きだ。
第一…リューにとってはそれだけ大事だったからこその反動だし。
ティオナやティオネは…産まれた環境のせいだし。
やりたくてやったわけじゃないのは…私達に対する言動で、わかるよ。
やりたくてやっていたのなら今だってやってる。
でもそれはしない。私にも遭遇した人にも。それが優しいってことだって、私は思う。
皆…葛藤している。
悩んで、苦しんで…それでも前に進もうとしている。
そういう人の方が私は好きだ。
殺したことを無視して、何事もなかったかのように背負いもしない輩よりずっといい。
ってごめん。
前置きがすっごい長くなっちゃったけど…
私が言いたいのは…人に対してどうあるかが大事って話」