第46章 空中都市
ケイト「懐かしいね…」
フィン「ん?」
腕の中に抱いたまま宙に浮いて滑るように滑空していると、そうケイトから声が返ってきた。
それに聞き返すと、ケイトが僕の方を見てからあることを指摘した。
ケイト「スケートの時と…一緒だ^^//」くす
フィン「!//
…ああ…そうだね^^//」くす
ケイト「フィン…」
フィン「ん?」
ケイト「もっと…フィンに触れていたいよ」
フィン「ああ…僕もさ」
イチャイチャイチャイチャ
そんな雰囲気宜しく、温かいというか生温い空気というか…そういうものに包まれている中
背後や周囲からはリア充爆発しろという苛立ちと、嫉妬にも似たどす黒いオーラを強く感じた。
ケイト「1週間後にグランド・デイ達成記念…←1663ページ参照
6月18日だよね?」
フィン「ああ」
ケイト「それまでには迷宮を全踏破したいね」
フィン「!!?;」
ケイト「きっと…異端児の謎も、そこ(最奥)に記されているはずだから。
それが…私の目には、なんとなくだけれど視えるから」
そう遠くを見つめるその目は…ウレイオスとしての目にとても似ており
差別をなくした未来を夢見てのそれだと、否が応でも察せされた。
ケイト「二人きりで…行ってみたいね」
『!!』
リヴェリア「いいんじゃないのか?」
フィン「!!
だが…」
リヴェリア「寧ろ、神の力を感知できないよう干渉することも今のお前達には可能だろう。
早々に明日か明後日の内にでも行ってみたらどうだ?
アルとディは私達が責任を持って面倒を見る、二人きりの時間も大切なのだからな」
ケイト「…ありがとう^^
言ったらなんだけれど、一番反対してくる人だと思ってた^^;」
リヴェリア「賛成はしたくはなかったが…
お前自身…何の為に行きたいと感じたか、はっきりしているのだろう?
足手纏いになりたくはないし、それがベストだということは否めない。
地図やモンスターの詳細、それらを歴史に残せば…
小人族(パルゥム)が2人きりで成せば、その種族内の立ち位置も境遇も比較にならないぐらいに跳ね上がるだろう。
ただでさえ…恩恵を得て神にまで至ったのは、お前達だけなのだからな」微笑
『………』
スカイリング中、横へ寄って賛成を示したリヴェリア。
その言葉に、僕達は何も言えず…