第46章 空中都市
窓辺に接しているのは、階段とエレベーター以外に休憩所や温泉、部屋である。
各階に温泉が設置されており、デザインも階ごとによって異なる。
世界中の風呂の特徴を捉えて再現しており、一部からは熱狂的な感謝を得た。
部屋にも風呂は付いているのだが…密室での風呂より、窓辺(窓を開けることも可能)の解放的な空間が気に入られたようだ。
各階にて窓辺際に広い休憩所が無料で開放されており、食事を頼んでそこで食べることも可能。
縦部分のみ窓に面した部屋もあるのだが、1階ごとに50部屋しかなく、それだけは全て予約で埋まってしまっている。
部屋はというと…中心地において総合22089部屋が全く同じ形態を取っている。
明るい室内、広いバスタブに湯量のあるシャワー、
洗浄機付きトイレ、備え付けの空気清浄器と冷暖房、
空間収納庫(各部屋の泊まった人以外中身を取らせないセーフティボックス、中は時間停止、容量は無限)、
電子レンジ、ズボンプレッサー、洗濯乾燥機、
携帯や小物を置くベッド横便利スペース、
フロントでの無料朝刊サービス、洗濯用洗剤サービス等々…
アメニティに富んでいると、一部では実しやかに囁かれていた。
8人纏めてだと安価になる為、開幕初日ということもあって…かなりの人達が8人での予約をし、押し寄せていた。
その結果が6万7865人という人数である。←1656ページ参照
と言っても、1部屋3人は泊まっているという計算になるのだが
例の王子の騒動のように魔導列車へ入れない人もまた中にはいた。
予め王との対面を果たして国賓をもてなしていたのだが
どうにも人を下に見た行為を取る輩は0にはならないようだ。
他にもいたわけで、入れない人達の予約が取り消しになったことから空いた部屋も複数ある。
改めて昼頃に予約を募集するつもりだったが、今からでも殺到しているらしい。
泊まりはせずとも訪れる人だけでも10万を超す可能性が非常に高いとまで言われた。
ケイト「フィンー!;
これ、スケートよりバランス取るの意外と大変だよ!?;
やってみて!」
フィン「ああ」頷
ふら付きながらも僕へ向けて降りてくるケイトを抱き止めながら
僕もまた、自身のスカイボードを手に持って起動させた。
その日、昼になるまでスカイボードを心行くまで共に楽しんだ。