第6章 厄災と対策
それから数か月も経たない内に街の復興はうまく順調に進んでいき
新たな制度によってきちんとそういう類の人は取り締まられることになった。
『考えることを忘れるな』というもので、行き過ぎたそれは災いしか呼ばないことを公言したそうだ。
まあ変わってくれたのならそれに越したことはない。
ケイトの腰が治るまでの間、抱き締め合ったままで過ごしていた。
そんな間、それを覗いていた人達がいるなど気付かなかった。
ティオネ「あれって恋愛じゃないなら何?一体何?あれだけ近いのに何?一体何なの!?(ドス黒」ぎりぎり
レフィーヤ「怖い…;」
ティオナ「んー…友達以上、恋人未満?;」
アイズ「……父親と娘」
『ああ!(ぴったりだ』
そんな時に僕が考えていたのは、ケイトのことだった…
君の純粋さに救われている部分もある。
ただ…この時ばかりは、アイズとロキが引っ張ってきてくれて安心した。
もしヘスティア・ファミリアであれば、きっと街の人へそこまで厳しく接することは不可能だっただろう。
権力もさほど大きくない、有名でもないものの場合侮られることだってある。
そうなれば…最悪の事態も予想し得る。
治ってから後、アイズ達のもとへ送ってから執務室で考え事をしていた。
フィン「何でかなあ…」
リヴェリア「?どうした?」
フィン「いや…その人のこととなると冷静でいられなくなる。
最悪の未来を想像しては、そうなって欲しくないと身体が勝手に動いてしまう。
惹かれているからこそなのか、好きだと思っているからこそなのか…
あまり深くはわからないんだけど、そういう目に遭わせておいて平常心でいられる『ある人を傷付けてもなお悪くないと思う人』を前にして、冷静でいられなくなった…
団長としての時間も長いはずなのに……何故か、普段できていることができなくなるんだ。
これが一体何なのか…それが一番の謎でね;」う~ん
腕組みをしながら天を仰いで両目を瞑って考え込んでいると、一言言われた。
リヴェリア「ぷっ。ふふっ」震&笑
フィン「?何がおかしいんだい?」眉顰
リヴェリア「いや…まさかお前がそれを味わうことになるとは、思ってもいなくてな。
ふふっ^^//
それは紛れもなく、恋だろう」
『恋?』
そう思った直後、ドックンと胸が高鳴った。