第6章 厄災と対策
彼が出て行った後、僕は旨を述べた。
フィン「一生顔を合わせる資格もないんだってことを思い知らせておかないとね^^」にっこり
ケイト「………(黒い;)
だから恨みを買ってるんじゃ?;」
フィン「そうだね。でもその方がいい。
そうでもしないと、相手の思う壺だからね。
これで堂々と君を護れる。
会わせない理由ができた。名目もね^^」
ケイト「…ぷっ…ふふっ^^//」肩震
フィン「安心したかい?二度と会わなくて済むし、行かなくて済むんだよ?」
ケイト「うん。とっても安心した。
でも…育ての両親と妹の墓がまだ……」
フィン「既に僕らが済ませておいたよ」
ケイト「え!?」
フィン「街から離れた森の傍に花畑があっただろう?そこなら安心して眠れるだろうと思って、そこに埋めて墓標も立ててきた。
名前は刻んでいない。刻めば何をされるかわからないからね。
どっちにしろ何かしらしでかすんだろうけど」
ケイト「…そっか。
……この胸の苦しみが落ち着いたら、墓参りに行きたいな」
フィン「その時は付き合うよ。
だから安心していい。街には行く理由もない。街に縛られる必要もない。
君はもう自由なんだ」
ケイト「!…自由?」
フィン「ああ。君を縛るものは、もう何もない。
自分というものを持って、自分の為に動いてもいいんだよ。
あまりに過度な場合は止めるけどね。
だから…街の人達に気を使ったり、街のことを気にする必要なんてない。
君の在りたいように、なっていいんだよ」
ケイト「っ…」うるっ
フィン「本当に…涙もろいな、ケイトは^^」なでなで
ケイト「うるさいっ(ぐすっ)
欲しい言葉ばかり言うのが悪いんだい!」ぐしっ
フィン「うん…そうだね。
我ながら卑怯だったかな?^^;」ぽりぽり
ケイト「ううん」頭を振る
フィン「?」
ケイト「嬉し、かった//
ありがとう、フィン。大好きだよ//」ぎゅうっ←抱き返す
フィン「…僕も好きだよ//(微笑」そっ←頭を撫でつつ再び抱き締める
抜けた腰が立つまで、落ち着くまで優しく撫でて抱き締めた。
その日…リヴェリアに指摘される晩まで
この溢れ出る愛しいと想う感情が『恋』だとは、思いもしなかったんだ。