第46章 空中都市
ティオナ「まずは商店街エリアから見る?」
ケイト「んー…やっぱり、演説した場所へ戻る?
この格好は流石に脱いだら勿体ないし
出くわした時用でも…せめて領主っぽい格好してないと、なんか;」
フィン「下手に出過ぎていると舐められるよ?
自国民ならいざ知らず…
本質がわかっているから限度は弁えるだろうけれど、他国は違うかもしれない」
ケイト「なるほど。下に見られる可能性があるってことか」
ティオネ「もう少し厳格に出来ない?;
取引でも下を見られて値段をつり上げられるわよ?」
ケイト「それに関しては大丈夫だよ。
馴染みの人達以外からは買わないようにしてるし、もしそれ以外の品であってもアスフィお姉ちゃんに仲立ちしてもらってるから」
『……;(大丈夫なのかな…;』
その頃のアスフィ…
アスフィ「まったく…
普段頼らないくせに、こういう時ばかり頼って…
まあ、悪い気はしないのですが//
……………
今度、呼び捨てにするよう持ち掛けましょうか//」ぽつり
そんな未来図の想像と共に浮足立ちながらも、皆の誘導や案内に勤しんでいた。
ケイト「それに、後は自給自足でやっていけるようシステムを考案したし。
苗木を新婚旅行中、5月28日から保護し始めたでしょ?
29日に空中都市の基盤はできてたし、動物もそこで育てた植物で飼うようにしてさ。
結果…畜産となる動物達は既に百の位を超えて」
『1000!?;』
ケイト「うん。
他の食べ物となる植物も、デメテルにお願いして苗を分けてもらって。
精霊王の森の土地となるここで育ててるし
邪気を寄せ付けないよう、汚染されないよう常に浄化され続けてる状態で、自然の気で満ち満ちてるし。
それでデメテルに見てもらった所、栄養素も価値も下界で売り買いされてるものより段違いで、今までにないほど非常に価値が高い!って言われてね?
そこでの栽培はデメテルからの勧めもあって、デメテル・ファミリアの中でも専門家に任せることになったんだ」
『……段々大事に…;』
ケイト「で、時間加速とかで「量をより早くより多く最高の品質ができるように」って色々と調整していって…
もう既に6月5日には基盤はできてたんだ。
後はそれを完璧に、なおかつより向上を目指すって感じみたいでね?」
『破壊だ…;』
『流石常識クラッシャー;』