第46章 空中都市
ケイト「ヘルハウンドの神獣、ハクも動植物園にいるし。
修業も兼ねて腕試しも可能だし」
『!!!!!!!??』
ケイト「どしたの?一体」
フィン「君という人は…
何でそういうことも纏めて話しておかないんだい?;」
ケイト「あ。忘れてた;
食事処はミア母さんにお願いして、豊饒の女主人で取り仕切ってもらうことになってるから。
レストランとなる本店はため池エリアと中心エリアの中間に位置する場所にしてもらって
他のエリアの支店では、中心地も商店街エリアも込みで食べ歩きできるような食事を売ってもらってるんだ。
で、ついでに言うと…水族館で魚やら何やらを食べれるし、一緒に泳げるよ?」
フィン「そこも神獣がいるんだろう?」
ケイト「うん。
27階層の階層主を見たくって、神獣となってついてきたアンちゃんがため池。
帰り道で13階層の純白のヘルハウンド、「ハク」が動植物園。
純白で小熊なバグベアーの「ドン」と、ただの爆走大好き馬の爆太郎が本来なら私の住宅。
25階層のクリスタルタートル、常闇の中でも純白に発光し続ける神獣だから「ハクエイ」。
基本水の中が落ち着くらしいから、水族館の水質管理のお手伝いを任せてる」
『水晶巨亀(クリスタルタートル)!!?;』
ケイト「イグアスや他のモンスターに追われていたのを助けたんだ。
でも本当にイグアスって、外にあるマグナムって銃弾と同じ。
いや…その500倍の威力と、ライフルの100倍の速度を誇ってたよ。
こりゃ銃が不評になるわけだ;
金食う割に威力がそれほどないわけだし;」
フィン「そりゃ…次元が異なるからね;」
イグアスとは燕モンスター。
下層最速で、25階層から27階層で出現する。
不可視のモンスターと呼ばれるほど攻撃が早いのが特徴。
攻撃は突っ込んできて切り裂くか、そのまま貫通するという、まさに「生きた銃弾」。
強固な盾や小手に当たり攻撃に失敗すると自らの速度が原因で潰れて死ぬ。
きちんとした防具がなければ射殺されると言った方が正しいだろう。
それに純白の光を発光させながら魔力を放ち続けて防ぎ、打ち勝ち続ける様を見てハクエイと自然と名が浮かんだという。
実際にそのハクエイを見た所、その名にひどく共感したのをよく覚えている。
恐らく石英から名をもじったのだろうと、僕は推察した。