第46章 空中都市
そのやり取りから数分後、僕達へ歩み寄られた後…
皆へ向けてケイトは徐に、正面から向かい合った状態で叫んだ。
ケイト「私の過去は、私という個性の一つだ。
変えられないし、それで得たものは必ずある。
実体験しなければ、決して得られない思いもある。
だからこそ私は…今の私でいられた。
そういう風に辛い目に遭い続けてきたのも、仕返しができないそれで激化したことも…
全部含めて、私なんだ。
だからさ…皆、怒らないこと!
それは私に対する侮辱だ!冒涜だ!!
わかった!!?(ビシッ!)
本人が気にしないでって言ってるんだからさ!!」
アイズ「ケイトが…ちゃんと…自分の意見を持てるようになった」
ティオナ「貫けるようになった」
フィン「叫べるようになった」
『ケイトおおおおおお!!』号泣&ぶわっ!!
ケイト「一体何事なのさ!!?;」ぎょっ!!
これが自分だと堂々と言えるようになるばかりか
自分としては、と個人の意見をぶつけられるようになったという
それを機に…過去のことも込みで自分だと、胸を張れるようになった。
自分という人生を歩んでいるのだと…
皆、自分のありたい形であっているのだからと…
そう考えられるようになった。
それらが非常に、非常に…喜ばしくて仕方なかった。
それからケイトが畑仕事の件を言い出し
畑を耕す土地を決めてから柵を協力して立てていった。
その時のティオナの言葉が観光へ至るきっかけとなった。
ティオナ「皆、今頃は楽しんでるんだよね?」
ケイト「そうだねー。
遊園地では冒険者でも楽しめる仕様になってるものまであるし
動植物園でも然り、水族館でも然り、ため池エリア然り」
ティオナ「私達も観光しようよ!」
ケイト「え?」
ティオナ「ここで一日過ごすのって勿体ないよ!
折角食べ歩きできるんでしょ?
畑仕事なんていつだってできるんだから、明日にでも回して!ね?」
ケイト「んー…確かに、皆がこうして集まる機会も仕事とかで難しくなるだろうし」
ティオナ「いざ観光!!」
ケイト「フィン、いい?」
フィン「ああ。いいよ(微笑)
気ままに観光としゃれこもうか」
ティオネ「私もお供します^^//♪」
アイズ「アルとディは?」
ケイト「一緒に行く。菌が入れない結界を張ってから」