第46章 空中都市
ケイト「……何か…フィンの方がまともな挨拶っぽい;」
フィン「これは式辞だからね。
気楽に構えて、経緯を伝えればいいのさ。
君の挨拶の場合、「一緒に楽しんでくれれば有難いし嬉しい!」といった気持ちの塊だった。
その分、誠意は感じられたはずだよ。
君の伝え方の方が面白みがあるし、引き込まれる。僕好みだ。
僕のそれは形式に則り過ぎていると言われることもあるからね^^;」
ケイト「そっちの方がよかったかも;」がくっ
フィン「領主としてではなく、家族として…
共に暮らす者として支えとなりたい。
その旨は、既に領民の全員に伝わっているよ(ぽんっ)
君は堂々と、やりたいことを述べて実行すればいい。
間違えば指摘するから…
ただ、今回のように!階層主を神獣にしてため池に配置する際には僕にも伝えて欲しかったなあ…!」
ケイト「ご…ごめんなさい;ドッキリで;」
フィン「嘘じゃないそれはドッキリではなく悪戯だ;
真実でしかないし、今更精霊王の森にでも引き渡そうにも無理だからね;」瞑目&嘆息
アスフィ「私もそう言ったのですが…;
「こいつならできる!私はこいつを信じる!!」
そう言って聞かず、ため池での神聖な自然環境を整えるといった形で取り入れられました;」
フィン「なるほどね。今後は僕にも是非伝えてくれ」
ケイト「はい;ごめんなさい;」ぺこり
フィン「別に怒っているわけじゃない。
ただ…隠し事をされるのが、どうにも…ね」曇り顔&腕組
ケイト「うん…わかった。気を付けるよ」
フィン「ああ。頼むよ^^」なで
そう笑いかけながら右手の甲でケイトの左頬を撫でると
うん、と頬を染めながら笑って頷いた。
その間、話は段々と進行しており…
オキノ(代表)「先程領主様が言っていた撮影スポットについて補足説明をさせていただきます。
申し遅れました。
私、スタッフ代表のオキノと申します(ぺこり)
見ての通り、私は極東の出身で行き倒れ者でした。
そこを領主様にお助けいただいた上で領民の代表として受け入れてもらい、今に至ります。
お見かけした際には、気軽に相談してくだされば幸いです^^
どうかよろしくお願い申し上げます」ぺこ
パチパチパチパチ←拍手
受け入れられた領民の代表が自己紹介し、拍手を受けていた。