第46章 空中都市
フィン「大人気だね…」くすり
「この毅然とした態度!飾らない気品!!王族の血統、その直系だそうです!!
詳細は彼女の英雄譚、『Unlimited(アンリミテッド)』をどうぞ!!!」
ケイト(無理!!!;
じゃない!!頑張れ自分!!根性見せるんだ自分!!!)ぷるぷる
「おっと!不敵にも笑いながら微笑んでいるぞ!!?」
わーわー!!!!
その歓声に応えるかの如く、手を振るケイトに対し…
民衆は非常に大喜びしており、その賑わいは止まる所を知らなかった。
少し時間は遡り、8時55分…
普段ではしないであろう王族らしい装束へと着替えさせられ、静かに佇むケイトがいた。
髪は肩まで伸び、これからも伸ばしていくつもりらしい。
というのも…常に髪を短くしていたのには理由があった。
髪を掴んで引っ張り、その勢いを利用しつつ勢いよく殴る、蹴るというのが昔の習慣だったらしく…それを防ぐ為に短くしていた。
あとは動く際に邪魔にならないので、その方がいいとのことだったそうだ。
髪を伸ばすことに興味がないわけではなかったが
父のような人はいない、守ってもらえるという安心を得たことから、ようやく伸ばし出すことにしたらしい。
その時刻の頃までケイトは熟睡していた…
布団へ擦り寄り、顔を埋め、息苦しさのあまり飛び起きるその様子は…
まさに犬(?)のようで、見ていて笑えた。
何やら夜中に起き、何度も何度も伝えたい要点を見直していたとのこと。
そして気付けば4時過ぎに再び寝落ちしていたそうだ。
真面目なのもいいけれど、限度を弁えるべきだと思い、そのまま伝えた。
それからケイトは各エリアの魅力について説明をし出し
最上階のさらに上の結界の内部へ『音速飛空艇での「空中離着陸場」』を作ったこと、その移動の魅力についても語っていた。
最大乗用人数は52人という件も含めて。←1411ページ参照
そして数分後、ついに問題のドッキリについて明かしてきた。
それが例の「ため池」においてのことで…まさか……ね?;