第45章 魔術式
ティオナ「本当にむかつくのってさ…
そういうこと毎日好きにやっといて、人のそれだけ批判して「悪人」という認識にさせようとしているって所だよね。
私、あれ聞いてあったま来ちゃったし。
街の言い分もそうだけどさ、やってきた上でまだ続けようって姿勢も、ケイトが死に掛けた時に笑ってたってそれも!」←589~598ページ参照
リヴェリア「それについては一理ある。
私としても…傷付ける行為になるとわかっているからこそ、自らのそうしたい気持ちを抑え、自制して止める。
どれほどの行為を毎日受け、殺意が芽生えるほどになったとしても…それでもなお自制できるのは凄いことだと、私は思う。
その行為の難しさは、よく知っている(俯)
だからこそ、自負していいことだとも思うのだが…周りの目には、映らないのだろうな。
考えればわかることだろうに(嘆息)
指摘されたとしてもなお、頑なに聞き入れようとしない者も多くいる。
周りはそれに目を向けず、自分の話を聞け聞けと…
こちらの話や主張を一切聞かず、決め付けた認識のまま情報をぶつける。
味方に引き込もうとしている腹がありありと見えて、不快感を禁じえなかった。
ケイトを追い込むこと、味方を0にする為に利用しようと画策しているのが見て取れた。
だからこそ、解せなかった訳だが…」
ティオネ「自己中にも程がある」ぼそ
アイズ「自己中?」
ティオネ「自己中心的って意味よ!
自分中心に物事が進んでいかなければ気が済まない。
自分が否定されなくて当然、邪魔されなくて当然、抵抗されなくて当然!自分だけよければそれでいい!!
何やっても赦されると思ったり、人の気持ちも考えないで好きに話したり、ケイトみたいな人相手に強気に出る奴!!!
あーもう!腹立つ!!」ギリィッ!!
黒いオーラを全開にし、遠くを睨視しているティオネに対し…
ティオナは冷や汗と共に苦笑しながらも頷いた。周りもまた一様に似た反応を返していたが…
ケイト「あの…だから落ち着いて?;
私は、だからこそ皆に会えたと想ってるし、今幸せだよ?」
ティオネ「だからこそ気に食わないって思ってちょっかいだしにくる糞が多いんだよ!!!」
ケイト「糞はやめようよ;」
ティオネ「糞以外に何になるのよ!?」
ケイト「いや、だってさ…;」