第45章 魔術式
ケイト「誰も傷付けない人になりたかった」←1458ページ参照
『それは無理』
ケイト「うん!知ってるんだけどね?^^;
今は」苦笑
ティオネ「そもそもよ!!
私が言いたいのはそこじゃない!
精霊王の森や精霊の森にでも入ればよかったでしょ!!?
逃げ込める場だってあるんだから!」
ケイト「ないよ」
『!!』
ケイト「だって…人として産まれたからには、人として生きろって…そう言われたから。
「その為に必要な武術はこちらで鍛えればいい。兵士を相手取ってもいい。
頑張れ」って。
ね?じっちゃん」
精霊王「うーむ。そうは言ったが…
「どうしても辛い時は戻ってくるんじゃぞ?」とも言ったぞ?;」
ケイト「だって、そっちの言葉の方が印象が大きくって」
ティオネ「いっそ街ごと滅ぼすべきだったかしら」ギラ&ゴゴゴゴゴ
ティオナ「もぉ!;また物騒なこと言ってる!;
まあ、賛成したいのはやまやまなんだけど;」ぼそ
ケイト「待って待って!;
自ら関わってくる人の中でも、いい人だっているんだよ?
勉強の競い合いは意外と楽しかったし…
生みの父率といじめっ子率が非常に多いからこそ
いや、日常化されてたからこそ…余計に、自分の中での存在感が霞んじゃってるけど;
ただ…友達だと思ってたけどそうでない人も多いし…
親も子もあいつに関わったらいじめに巻き込まれるだのなんだのと言ってるとこ見たことあるし。
それでもやっぱり…抵抗して傷付けるのも嫌だなって言うか」
ティオネ「甘過ぎる!!
あんたは優し過ぎんのよ!
どれぐらい甘いかって言ったら甘ったるくて吐き気がするぐらい!!」
ケイト「うぐっ;」ぐさっ!
ティオナ「でもさあ。
自ら関わって傷付けるようなことやってる人が、何でケイトを悪者だって言うの?
自分のした行為でケイトを苦しめるのわかってるのに、毎日好きにやってたんでしょ?
ケイトは自ら人に関わりもしないし、たとえ自ら関わることがあっても傷付けようとはしないよ?」
ティオネ「そうは見ない人もいるのよ。
悪く言う奴等にとっては、都合の悪い部分は消し去りたいの。
そうでもしないと味方ができないってことで、自分のいいよう情報をばら撒いて根回しして
周りを味方に引き込んで、自分だけ安全圏に立って、気に食わない人を独りにさせて散々苦しませて高笑いしたいのよ」