第6章 厄災と対策
フィン「これで満足かい?」
「そんなわk
フィン「長年の習慣だろう。
特定の相手から何度も何度もそういう目に遭ってきた。その中でも君はそれを助長する動きをした。
止めるわけでもなく、正すでもなく、問いただすでもなく、いじめっ子やらと一緒になって一方的に決めつけて傷付けた。
君が起こした行為は、街が起こした行為は、こういうことを招くと学んでくれ」
ケイト「何で…どうし…こんな、ことっ!」ぎゅう
涙を流しながら、服の胸あたりを掴んできた。
嫌だ、苦しいという声が聞こえてくる中、僕は背を撫で続けることにした。
落ち着きを取り戻す、その時まで。
フィン「これを見ても、君達はわからないとでも言うつもりか?
君達が抱いたやりたいと望む行為…それは、彼女の気持ちをなおざりにしたものだ」睨
「いや、そんなt
フィン「そんなつもりであろうがなかろうが、君も君達も彼女のことを真剣に考えなかった。
考えればすぐにわかる問題だ。思い付かなかったで済ませる気はない。
金輪際、二度と彼女と顔を合わさないこと。話さないこと。手紙も手出しも全て禁止。
それが友好の条件だ。破られれば、未来がどうなるかわからない」
「!」
フィン「人にそういうことをしたくせ、自分達だけは味わいたくないなどと無粋なことは言わないでくれよ?」ぎろっ
「ひっ…;」がくぶる&たじっ
しまった…思わず殺気を出してしまった。
団長という立場にあるのに、どうしてこうしてしまったんだろう;
ケイト「何で!」どんっ!
ケイト「どうして!!」どんっ!!
そう言いながら、何で会わせたんだという想いをぶつけてこられた。
小さな重低音が響く中、胸を殴られたまま抵抗もせず言い放った。
フィン「君を護る為だよ」
ケイト「!…え?」
胸元を叩きながら抗議するケイトにそう言うと、呆気にとられた顔をされた。
やっぱり、わかってなかったようだね。
フィン「正確には、君を護る為に必要だった。
街のことも、その全てが畏怖の対象だ。
それさえ示せれば、二度と近付かせない為の理由にもなる。
そして…今回の件でよく解った。
どうしても必要な時以外護る価値はないことが、はっきりと」
ケイト「それ、って…」はっ!
やっとわかったか…
今後、もう二度と会わせない為だということに。