第44章 出産後
涙が合わせていた、ケイトの双眸や頬へと零れ落ちていく。
ケイトはその叫びに目を見張り…つられるかのように、泣き始めた。
ケイト「…はっ…ははっ^^(ぽとっ)
…ありがとう……
ごめん……また…勝手に、決め付けてたね」
フィン「僕の想いも知っているくせに…(ぎりっ!)
ふざけるな!!」
アル&ディ『?』きょとん
喉が打ち震えるほど、声が引き攣るほどの叫びに…
ケイトは泣きながら左手で僕の右頬へと触れた。
ケイト「うん…投げ出さない」微笑
フィン「諦めるな!」
ケイト「…わかったよっ…わかったから……ごめんっ;;」
滂沱の涙が堰が切れたかように溢れ、零れ落ちていく。
僕の双眸から零れ落ちていく涙を受け、ケイト自身もまた…
嬉しそうに微笑みながら涙を流し、上に覆い被さっていた僕の首へ腕を回し、抱き寄せた。
その中でも想いは苛烈さを増し、猛り狂うかの如く叫び声をあげさせ続けていた。
ケイト「ごめんね…フィン…
早計だった。確認、ちゃんと取らないと。
言われないと、やっぱりわかんなくって;」ぎゅうっ
フィン「また身罷られる気か!?死ぬ気か!!?;
また僕一人残して死ねば満足か!!!?」
ケイト「ごめん、違うから;一緒に居たいからっ!;」
フィン「いつもいつも先に死なれてどういう想いだったかわかっているのか!!!?」
ケイト「ごめん!;ごめん許して!!;」
フィン「誰が赦すものか!!!!
前世も前々世でもいつもいつも!!!今世でも死に掛けたくせに!!!!」
ケイト「ごめん!;ごめんってば!!;」
フィン「誰が赦すか!!!!」
ケイト「わかったから!;」
フィン「わかってない!!!!
僕がどんな想いで…!!!
記憶が蘇ったからこそ言わせてもらうが君は何もわかってない!!!!」
ケイト「だってわかんない!!!!
言われなきゃ何考えてるのか何思ったのかわかるわけないじゃんか!!!;」
フィン「君がいなければ僕は耐えられない!!!!!
君がいないことになんて、耐えられるはずがないだろう!!?
堪えられるはずがない…
君が…一番居て欲しい人に、一番居て欲しい時に、居ない時なんて…
知りたくも…無かった。
前々世では溺れ死んで、前世では戦死して、また…また、一人、残す気か…?
そんなことっ!!死んでもさせるものか!!!!!!」