第44章 出産後
フィン「……よかった」微笑
そのケイトからの叫びに、僕は安心して微笑んだ。
未だ咽び泣くそれを愛しく想いながら、唇を奪う…
ケイト「ひっく;;えっ;;」ぼろぼろ
フィン「周囲に人はいない。寄ってくる気配もない。それがとても助かる(ほっ))
ケイト…」
ケイト「?」ぐすっ←フィンの双眸を見やる
フィン「一人で抱え込まないこと」
ケイト「ん;」こく
フィン「周りに頼ろうとすること」
ケイト「うんっ!;」こく
フィン「…いるわけがないと決め付けず、行動を制限しないこと」
ケイト「…………………頑張る;」ぽつり
フィン「傍から見れば人のせいにしているように映るかもしれないけれど…
僕は、その環境が君が産まれる前から続いているものだと知っている。
神の力を得てから、君という人生も…それで得てきたものも…君が感じてきたそれも、全て……
何年も何年も続いたそれを止めることさえしない人達ばかりだったことも
それによる障害は…「人のせい」だけで表現できる程度のものではないことも……
だから…人の言うことばかりに囚われないこと」
ケイト「うん」←涙がようやく収まった
フィン「頼んだよ…」
ケイト「わかった…
フィン…愛してる……何よりも…誰よりもっ」恍惚笑み&涙目
フィン「くす)それは光栄だね^^」
ぎゅうっ←互いに抱き締め見つめ合う
フィン「僕もだ」
ケイト「?」きょとん
フィン「僕も…愛している…世界の何よりも、誰よりも…」微笑
ケイト「フィン…//」
フィン「ケイト…//」
互いに見つめ合い、唇が重なり…口の中で交互に舌を入れ合い、絡め合う…
そして…思う存分、愛し合った。
いや…正確には、愛し合おうとした……
アル「おぎゃあ!!」
ディ「おんなあ!!」
アル「おぎゃあ!!」
ディ「おんなあ!!」
アル「おぎゃあ!!」
ディ「おんなあ!!」
アル「おぎゃあ!!」
ディ「おんなあ!!」
『………;』
ケイト「いい雰囲気だったのに…;)←心底残念に感じている人
はいはい!お乳ですねー?^^;」
フィン「僕も飲みたいなあ」にや
ケイト「ダメ!;」汗
アル&ディ『おぎゃあ!!&おんなあ!!』
たまには2人きりの時間も欲しいのだけれど…
4人家族となったことを、心から喜ばしく思う自分がいた。