第44章 出産後
フィン「頼むよ…
自分で自分を痛めつけることも、苦しめることも…やめにして欲しい。
たとえ君であっても…君を傷付けることは、傷付けて殺してでも人に合わせようとはして欲しくはない。
何より…それで苦しむ姿を、見たくないんだ」なで
涙で濡れる頬、今もなお伝い落ちるそれを右手の人差し指で拭いながら伝えた。
すると…涙が余計に増え、零れ落ちていくばかりになり…
溜め込んでいたもの、それが緊張の糸が切れたように…
涙腺が崩壊したかように、ぽろぽろと溢れては零れ落ちてゆく。
ケイト「わあああああ;;
責任取れええええええええ;;;」
どうやら理性が感情に追い付いていないようで、止まらない涙に一番戸惑っていたのはケイトだった。
教えようにも理性がまるで微塵も残っていないかのように咽び泣き続ける有様で…
手ずから抱き締めて、唇を奪い、何度も何度も…落ち着くその時まで続けることにした。
大丈夫だと、たとえ心の傷は消えなくとも傍にいると伝えるように…
何より伝えたい言葉を伝えた。
フィン「生きろ!!」
ケイト「っ;」ひっく
フィン「「死」に望みを託すな!
生きていたから、僕達に会えたんだろう?
心の臓が動く限り、たとえ止まったとしてもなお必死に僕達の為に力を振るってくれただろう!?
死ねば…二度と会えなくなる。僕達とは、二度と!
それでも…君は望むのか?」
ケイト「望まない!!
望むわけ、無いだろっっ!;;
フィン「どうせ託すなら、「これから」に望みを託せ!!
たとえ霊界で待っている人達を知っていたとしても、諦めるな!
自らそちらへ行こうとするな!!
生きているということは…必ずしも不幸だけではない。何より、僕は君に会えた!
それを君が身を持って証明してくれただろう?僕に与えてくれただろう!?
その君が!!君自身を否定するな!!!」
ケイト「わびゃああああああああ;;;」
フィン「ケイト…君に、生きて欲しいと望むことは…罪か?」
ケイト「そんなわけないじゃんかあああああああ;;;」
フィン「……そろそろ嬉し泣きか哀しさからの涙か言ってくれると有り難いんだが…;
一方的に泣かせてるようで罪悪感を感じt
ケイト「愛してる嬉し泣きいいいいっ!!;;
嬉しいよおおおっ;;
嬉じいに決まってるじゃんかああああっ;;;」