第44章 出産後
アミッド「順調ですね…(微笑)
無事、子宮も収縮してきていますし…
ただ…」
ケイト「ただ?」
アミッド「4人部屋と個室があるのですが、落ち着いた頃合いですしどうしますか?
4人相部屋でm
ケイト「ぶるるるるるるるるるるっっ!!!!(音)」
ディ「きゃぁー!^^」
アル「あぁーっ!^^」
アル&ディ『きゃっきゃっ^^♪』
凄まじい勢いで頭を振り、ぐしゃぐしゃになるケイトの髪を見ながら
アルとディは喜び、はしゃぎ声をあげながら笑った。
そう言えば、髪も大分と伸びてきたね…
いつも僕より短いショートヘアーだったのに、今はもう襟足が肩まで伸びている。
アミッド「それほど嫌ですか…
無理強いはしませんが」
フィン「個室のままで頼むよ。料金はちゃんと払うから」
アミッド「わかりました。
やはり…知らない人は、怖いですか?」
ケイト「こくこくこくこく!!!!」
アミッド「そうですか…わかりました。
徐々に経験を踏んで慣れていければいいのですが…
無理強いはよくありませんし、自分のペースで心がけて下さいね?」
ケイト「う……………
うん;」こくん
アミッド「……それほどに…傷は深いのですね」ぽつり←小声
ケイト「ぐすっ…ふぇっ」がたがた
アミッド「大丈夫です。
怯えるあなたを、無理に谷底へ放り込む気はありません」微笑
ケイト「ホント?;」涙目
アミッド「ええ。誓って」
ケイト「…よかった」ほっ
フィン「対人に関しては、自分から知らない人へ話しかけることはほぼ不可能だと見ていい。
僕と関わりのある人以外では非常に難しいだろう。
特に…ケイト本人と相性の悪い人というのは、なんとなくでも感じ取りやすい。
その分…」
アミッド「抵抗が生じやすい」
フィン「ああ(頷)
それに加え…そういう類の人からいじめられたり高圧的に接されることの方が多い。
影で悪く言い、そういう人格の持ち主だと先入観を抱かせたりね」
アミッド「なるほど。
その本人の人柄というのは、接さなければわからないでしょうけれど…
逆に相手が自ら関わってきた際、必ず傷付けてこられれば…
尚更「自ら自分へ関わる人は傷付ける人」という先入観を強く抱かせる。
彼女の場合、生みの父がそうであったから余計なのでしょう。
相性の悪い人と対面するだけで、ですか…」思案顔