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Unlimited【ダンまち】

第44章 出産後





この世界では…実在する英雄、道具等の写真をカードとし、それを使うゲームが有名になっていた。


事の発端は…ケイトが《神秘》を用いながら、数多の材料をもとに『携帯』を作り出したこと。

大きさは縦9.5cm、横6cm、厚さ1cm、ズボンのポケットに簡単に入り切るそれは…オラリオにいる全国民へと支給された。
「皆の生活を充実させたい」という想いから、冒険者ではなく一般人を対象として。

その携帯と呼ばれる細長い板は起動と共に発光、後に文字が空中に浮かび、操作を選択。
通信システム、記録システム、便利ツール、娯楽システム、緊急システムの中から選ぶ。

選択方法は念じること、それだけで脳波をキャッチして進んでいく。
慣れた人は一瞬で素早く全機能を踏破している。


通信システム、それには3つある。

1つ目、伝言。
送りたい相手を頭で思い浮かべた後、送りたい言葉を板を持った上で念じる。言葉を発しても送れる。
それを感知すると共に、「文字」として相手の持つ携帯へ言葉を送る。

持ったままジェスチャーや言葉と共に画像を送ろうとすると、そのイメージが丸々画像となってそのまま送られる。

違う相手へ同じものを送ろうとした際には、イメージ通りに送ろうと思ったものが送られる。
複数のメンバーにもまた、同様に送ることもできる。

画面のまま送ろうとしなければ起動せず、戻りたいと念じれば通信システム内の選択画面へと戻る。


2つ目、通話。
会話したい人をイメージした後、相手側が許可すると顔を見ながらの会話が可能となる。
世界中のどの場所に居ても会話でき、カメラが映した映像を丸々相手へと送る。

お金等の物品も板を介して送ることもできるが、これはお使いを頼む際によく使われている。
物品送信と念じた後に出てくる空間の歪みに入れると、送りたい相手の携帯へ送られる。
そして通話しながらもそれはでき、受け取ることも受信と相手側が念じればいつでも出せる。
時空間保存される為、いつまで放置しても送られた当時のまま。


3つ目、検索。
この世の全ての情報を示すツールを呼び出し、歴史や文明の発展の経緯、由来やら等を調べられる。

調べたい任意の単語や頭に浮かべたイメージをもとに検索と念じると、全情報の内から検索されたもののみ空中に表示される。
更に選択すると単語の詳細とイメージ画像を記す。


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