第44章 出産後
ティオネ「損得勘定抜きに動ける人間って早々いないのよね」
ティオナ「そして普通の人なら破滅するんだよね」
ティオネ「そういう「いい人」に限ってね」片目瞑&溜息
アキ「でも冒険者で深層まですぐ行けちゃうし、何でも倒せちゃうから早々お金が無くなることなんてないのよね;」
『うんうん;』
アイズ「上層のものは中層の品質に、中層は下層に、下層は深層になるから…;」
『うんうん;』
ケイト「???;
皆は一体、何が言いたいの?;」
精霊王「わしの孫は最高じゃ!//」えっへん!
ケイト「はい?;」眉顰め
ティオナ「自己評価が低いのが問題なんだよねー;」
ティオネ「そりゃあ…周りが悪い事ばかりするからでしょ;」
フィン「そうだね」
ティオナ「人を貶めて、罵って、父親のそれで完全に怯え切って仕返しも意見をぶつけることさえも何もできないわけだし
ケイトにとってはそれが日常で、当然だったとはいっても…あれだけ恐怖で怯え切っている人に……
やっていいことと悪いことがあるでしょ;」
アイズ「知らなかったで、済ませていい問題じゃないと思う…
知ろうとしなかった。
自分の味わっていた日常が「皆にとって普通」だと決め付けて、相手に歩み寄らない姿勢のせい…だと、思う。
相手はいくら余裕があったとしても、ケイト自身は歩み寄れるだけの余裕も何も無かったわけだし。
頭抱えて丸まって…蹲り続けていたみたいだったし…」
ティオナ「うーん;
余計にトラウマ植え付けちゃってるもんね、あの様子から見て;」
アキ「周りも悪いけれど、それと同じじゃないと知るきっかけがなかったんだと思う」
ラウル「俺としては余裕あるからって人に好き勝手してる奴等の方が許せないっすよ」
フィン「相手には相手の人生があるからね;(瞑目」嘆息&苦笑
ラウル「だからと言って許せないっす!!」ぷりぷり
だが、それらのやり取りが一瞬で吹き飛ぶほどの事態が起こった。
ケイト「きゃあああああああああああああああああ!!!!!」
『!!!?;』ぎょっ!!