第44章 出産後
ケイト「あと、ミアハのデュアルポーション、体力と精神力を回復して作業が進みやすそうだったから。
ナァーザからの薦めだったんだけど、つい受けちゃって…
アミッドに頼むべきだったかなあって、後になってちょっと後悔中;」しゅんっ
アスフィ「販売店は定めた品目のみ、他の店は重複させれば価格沸騰が起こりかねないためダメと定めましたからね」
アミッド「治療院の支店としてという意味ですか?」
ケイト「うん」頷
アミッド「非常に魅力的なお誘いではあるのですが、私はここを動くわけにはいきません。
ここは怪我人が集められる場所なので。
余程のことがない限りは…」
ケイト「でも私を迎えに来てくれたでしょ?昨日も今日も」
アミッド「それは…休日だったので」
ケイト「ええ!!?;」
アミッド「休日だったので、全てタダです」
ケイト「聖女だ!聖女がここにいるよ!フィン!!」
フィン「…うん…言われなくても知っているよ」苦笑&汗
アミッド「ともかく、空中都市の医院はミアハ・ファミリアの支店ということで」
ケイト「わかった!
大変な忙しさになった時はヘルプお願いすることもあるかもだけど、大丈夫?」
アミッド「ええ。勿論です」微笑
ケイト「いつもありがとう(深々お辞儀)
あ、そうだ」
アスフィ「?;また何か良からぬ事でも?」ぎょっ!
ケイト「そんなんじゃないよ^^;
ただ…個人店は個人店だけのものとして区画スペースを変えて、各専門のものを売るとしておいて。
その上で、違う個人店同士が共同で開発したものが売れるようになったらなあって…今、思ってさ」
『!』
アスフィ「なるほど。それによる利益は半々に分けて、ですか?」
ケイト「うん!」
アミッド「それは…いい刺激になりそうですね」微笑
ケイト「専門店は専門店でも、各々で方針も違えば味も違う。
それらの技術が総結集されたものって…なんか見たくない?(にこにこ)
どういうものになるのか、すっごいワクワクする!^^」
『……』
アスフィ「動きましょう、今すぐに」すくっ
アミッド「そうですね。
幸い期限は3日。まだ猶予は残されています」すくっ
二人は椅子から立ち上がり、各々が自分にできることを為そうと動き出した。
その瞬間、歴史は動いた。