第44章 出産後
代表「人権を与えて下さってっ;誠にっ;ありがとうございますうううううううううう;;
ううううううううううっっ;」ぼろぼろ
ケイト「大丈夫か?;」なでなで
当時、泣き崩れる領民の背を必死に撫でて回っていた。
嘘偽りではないと、その対応をした時に察した皆がついて行くに至った理由はそこである。
ロキ「泣いてた理由、少しはわかったり?;
お前と同じで、非人道な扱いばかり受けてたんや。
まともな扱いなんて…それ所か温かなそれなんて裏があるとしか思えんかったやろ。
でも実際は裏なんてないままここまで来た。
お前の嘘偽りもない、真面目な対応でな。
ま、早い話…例えるなら、領民の皆が昔の…うちに来る前のケイトってことや!
で、泣き崩れて感謝するそれが…ケイトが今も、うちらに感謝して、深い深い想いを抱いているそれと同じや」
ケイト「なるほど、わかった!」
『早っ!!;』
ケイトと真逆なことをした子供が、オラリオに一人いた…
母「あんな風(ケイト)になったら駄目よ?」
子「わかった」頷
その言葉を真に受けた子は考えた。
子「えっと…ケイトさんは自ら他人へは絶対に接さない。
(両手を前に出し必死に距離を取ろうとするケイトの姿が浮かぶ)
じゃあ僕は他人へは自ら接して。
そして人のものは決して触らない、壊さない。
(触ってもし壊れたら怖いという思いから必死に距離を取ろうとするケイトの姿が)
だから僕は人のものは絶対に触る、壊す。
傷付けないよう、不快な思いを抱かないよう言葉を選びながら人へかけ、気遣って接している。
なら僕は傷付ける、下品な言葉を人へかけながら一切気遣わず接さないと。
ケイトさんは見返りを求めずに助けて、幸せを願って、祈りながら距離を取って離れてる。
それなら僕は…見返りを求めて助けて回って、不幸を願って罵倒しながら離れてく?
よしっ!やる方針は決まった!!」
そして母が傍に居る中で止められながらも敢行した結果、不評を得るのは間違いなく…母から怒られまくっていた。
母「そういうことじゃないの!!;あんな損のする在り方はやめなさいって言ったの!!」
子「それならそれだけ言ってよ!!;わかり辛いよ!!」
母「あんたの為よ!損して欲しくないの!!」
ダイダロス通りの一角が、喧騒で騒がしくなっていた。