第44章 出産後
そして現在…
当時のことを説明を終えた後、未だしたことの凄さに気付かないそれに皆は呆れたような…
アイズに至っては、そんなケイトを羨望の眼差しで見つめていた。
ケイト「私さ、人の上に立つのには向いてないと思う」
『!(どこが?!;』
ケイト「どちらかと言うと…
隣に立って、聴いて、その上で…一緒に、前へ進んでいきたい。
それができる…誰もが尊重し合える、家族のようになりたい」
その在り方は、多大な損を得るかもしれない。
しかし…何よりも価値あるものであることに、違いはない。
少なくとも、その場にいる皆はそう感じた。
ティオナ「うるっ)住民票届に私も書く!」
ケイト「はい?;」
アスフィ「私も書きます!;」
ケイト「何で皆泣いてんの!?;」
ちなみに余談ではあるが、例のバーゲンセール(1486ページ参照)で領民皆が動き、1家庭に1個ずつ全種買い漁ったそうで…
『ケイト様ああああ!!!』
と、旗を振りながら駆け付ける有様で…その様子に……
ギルドが動いた。
ロイマン「「最初は1分、皆が裕福になった後から1割」という条件だったが
その裕福になった後の条件を「1割以下の定額」とする」ごほん
『わああああああああああああああああああああああっ!!!!』諸手をあげる
領民全てが声を揃って歓喜に打ち震え、怒号とも言える大音量が周囲までをも震わせた。
死ぬまで使い潰し、搾取し続ける領主が大勢いた。
転居など認めないという領主達に、彼等彼女等は縛り付けられていた。
その中で救われた人達、総合5000名が興奮と共に沸き上がった。
遊園地、水族館、動植物園、それらの職員は案内等の接客、警備、飼育員といった専門の人達を種族の差別なく能力の良さで招き入れ、各場所へ配置した。
住宅街と呼ばれる、彼等彼女等の各家庭へ1戸建ての住まいを1つずつ提供した上で
商店街で販売するか、屋台で販売するか分かれさせ、その上で何を売るかについて各家庭の代表を集めて相談の上定められていた。
領民の中には老人や妊婦もおり
それを介護する専門職の人もまた孤児に手伝ってもらうという形式で、徐々に家族となるという職業も作っていた。
妊婦の働き口も必要となる飾り付けなどの製作で、体調に合わせた無理のない内職を提供している。←1504ページ参照