第44章 出産後
ケイト「自分のペースでいいんだ。
遅い所があれば、言ってくれ。一緒に考えよう?
皆、余裕がある方がいい」微笑
代表「で、ですが私など一領民に過ぎなくて」
ケイト「それを言うなら私も同じだろ?
同じに領地に住んで、同じ土地で生きている。
それに変わりはないさ。
私は、そういう立場なんて関係抜きに、ちゃんと話し合いたいよ。
耳を傾けなきゃ、その個人の状態なんて知りようがないからね^^
で、収入の一部を納めてもらうって話なんだけど、最初は1分ね」
『ええ!!?』
その場には子供達もおり、ヘスティア・ファミリアのリリルカという冒険者もまたいたそうだ。←1486ページ参照
ケイト「税金は要らないし、今後何があっても絶対取らない。
先程言った収入の1分以外はお金を収める必要もない。
各自で好きなものを売って欲しい。
ただし、各々で重ね合わないようにね?
他が売っているものは売ってはいけない、客の取り合いに発展しかねないから。←1353ページ参照
全員が全員、余裕持った後になってから1分を「1割」に上げるって形でギルドへ話を付けておいたから」
「で…ですが、何でそこまで?」
ケイト「領民がいなければ、領主は成り立たないだろ?
来てくれてありがとう^^」
『ははぁーっ!!!』土下座
ケイト「?(どれだけ大変だったんだ?;)
私はやりたいからやっただけだぞ?
土地だってこのままじゃ若木も死んじゃうし、土砂崩れのもとになる状態だったからさ。
その我が儘に付き合ってもらっている側だから、私は^^」
『そんな領主はこの世にあなた一人です!』
ケイト「え?;
あの、フィン…何言ってるの、この人達;」←領民を指さし
フィン「……気持ちを、わかってあげようか;」はああっ
ケイト「???;」
額を片手で押さえ、深々と溜息を零すばかりのフィンに…
未だに言わんとしている意味がわからず、?を浮かべるばかりのケイトだった。
ケイト「ごめん。泣かせて;
何が嫌だった?言ってくれれば頑張って改善するよ?;」
『うれしなみだでずうううう!!』おーいおいおい!
ケイト「大袈裟だなあ;」眉顰め
『ああああああああ!!!!』号泣
テロップ&フィン『…温度差が…;』
『救世主様ああああああ!!!』ひたすら土下座で平服
で…領民からの人気は絶大だった。