第43章 出産
ケイト「うん^^//
ありがとうっ//」号泣
フィン「君が最初に与えてくれたことだ。
僕は…それを今、返しているだけだよ」微笑
ケイト「それでも…嬉しいよ」ぎゅうっ
その笑顔は…心からのもので、何の曇りも持たない…
外に拡がる星々のように、輝かしいものだった。
一番見たかったものが見れて、心底安堵した。と同時に…
自然と、彼女を求めていた。
そしてそれは…ケイトもまた、同じだった……
フィン「…ケイト…」すっ←少し離れ、見つめ合う
ケイト「…フィン…」すっ←目を瞑る
互いに寄り添い合い、唇を奪い合った。
それほどに…互いという存在が喜ばしかったのを、今でも鮮明に覚えている。
ケイト「…子供の意見はちゃんと聞いて、その上で自分の助言はしよう」
フィン「そうだね…
時には厳しく接しないといけない時もあるけれど」
ケイト「その時は…頑張るよ。
本人の為になることなのか、本当にして喜ばしいことなのか。
一緒に考えて、一緒に悩んで、その上で…共に前へ進んでいける、そんな関係がいい」
フィン「だとすると…とても大変だね」
ケイト「それでもいいよ…
何もないよりは、よっぽどいい。
何も……何も…無かったから」
フィン「…それはないだろう?」
ケイト「へ?」
フィン「精霊王がいた…母は最期に庇ってくれた。
父は浮気が原因で起こっていたかとも思ったが、それ以外の要因が主だった。
仕事での鬱憤とか、思い通りにいかないこととかね。
何より…育ての家族に出会い…僕達にまで繋げてくれた……
何も無いように見えて、実の所は…そうでないこともある。
僕に出会うという未来まで、繋げてくれたから」
ケイト「……そうだね…ふふっ。目から鱗だよ^^//」
フィン「ガシッ)僕が、君を支える(真剣)←ケイトの両肩を両手で握る
何があったとしても…守りに行くよ。
力不足の場合が多いかもしれないけれどね」
ケイト「どこが!
フィンがいなかったら私は何度死んでたかわかんないよ!!」
フィン「瞠目)!!…
ふふっ^^//
その台詞…そのまま返すよ(微笑)
僕は…ずっと、ケイトに救われてきた。
レヴィスの大剣から、喪いたくないと疼く心の傷、痛みから…
君は…いつも隣に居てくれた。
今度は…僕の番だ」真剣