第43章 出産
真っ直ぐに、双眸を見やりながら僕は言い切った。
終末神という果ての無い闇の存在…
それを伝えられず、まだ知らない時、心に固く刻み込んだ決意……
肝心な時…僕は、見ているしか出来なかった。
叩いても叩いても破られることのない壁に阻まれ、手も足も出せず…
見守ることしか、できなかった。
その後、僕達の想いを受け取った上で…神の力へと置き換えて、終末神を倒した。
正確には浄化して、天へと還した。一つの意思として…
・そして現在
フィン「僕は…少しでも、守れる力となれたかい?」
ケイト「十分過ぎるぐらいにね^^
だってさ…フィンがいなきゃ、今の私はなかったよ。
オラリオの皆もね!居てくれて、本当に助かった^^//」
フィン「……」
あの日…あの時…
世界中でケイトを慕う皆からの想いの欠片が無数に雪のように散り
雪とは反対に、人から天へと高く高く舞い上がり…
精霊王の森にいるケイトへと集結し、神の力を呼び起こすきっかけとなった。
それによって、終末神を浄化することが叶った。
僕の想いもまた、その力の一端となっただろう。
しかし…
ブランシェの時も、終末神の時も…大して力になれていないと、胸に大きな想いが去来していた。
フィン「……直接的には…」
ケイト「なってるよ!
…
誰が何と言おうと、なってる!!
たとえ本人が否定しようが、なってるものはなってる!!
私は…皆がいたから頑張れた。
皆が想ってくれたから、踏ん張れた。
だから…そんなこと思っちゃダメ!!私が許さん!」ビシッ!!
フィン「…ふふふっ//
敵わないな…君には^^//」くすくす
ケイト「それよりも!」
アル&ディ『ぎゃあああああああああああああ!!!!;;;』
精霊王「じっちゃんじゃぞおおお^^//よしよしよぉおおおおし♪」すりすり
ケイト「こいつをどうするかだ」じと目&睨視
ガレス「ついにこいつ呼ばわりか;」
リヴェリア「自業自得だろう;」嘆息
ロキ「ま…程々にな?;」ごろん←ソファーに寝転がる
フィン「…君がいれば…どこでも天国だ」そっぽ向き←現実逃避
リヴェリア「37階層」ジロリ
フィン「………;」たらーり←冷や汗が額を伝う
僕もまた、リヴェリアから精霊王共々説教されたのは最早言うまでもなかった。