第43章 出産
リヴェリア「ああ…そうだな」微笑
ガレス「あっという間に感じるの」二度頷
フィン「それもケイト一人に随分とかき回されたけどね」くす
ガレス「悪いものではない」
ロキ「ホンマにな」
リヴェリア「寧ろ…あってよかったとさえ想える。
私も…会わなければ、これほどの想いを得ることなどなかっただろう」
ロキ「…同性やのに恋して求めてるんやもんなあ」
リヴェリア「黙れ//」
ガレス「それはそうと、いよいよ来週からじゃったか?
空中都市が営業されるのは」
フィン「ああ。
僕も立ち会うように言われていてね。
挨拶まで投げ出そうとされたから押し返したよ」
リヴェリア「それは…悲鳴が上がりそうだな;」
フィン「はははっ^^
そこは想像に難くないだろう?
一緒に話す文面を考える手伝いをさせられたけどね」くすくす
3人『目に浮かぶな…』
フィン「所でロキ」
ロキ「んー?」
フィン「ケイトの父親…
龍神は、もしかしてウレイオスの神獣だったのかい?」
ロキ「ああ。正確には神獣やった。
神獣の身でありながら、自然の化身でありながら神に至った『世界で最初に作り出された龍』や。
ゼウスも気ぃ利かせてか、強い力を持っていても不思議やないようペルセウスの子、つまりゼウスの孫・ヘレイオスとして産まれさせおったしなあ。
晩年になって国王であり白呪術師でもあったのに飛び出して、英雄譚アルルェーチェを作って…
あー、長い!」
リヴェリア「下地はその頃から既に作られていたのか」
ロキ「せやないとウレイオスの闇・終末神に世界ごと滅ぼされるからな。
しかも滅ぼした後は世界と世界の境界線を通り越して並行世界にまで進出されるんや。
無限大の世界が消滅することは必至やった」
『……』
フィン「それを防ぐ為に、単身で行こうとしていたのか」
リヴェリア「…頼る頼らない以前の問題というわけか」
ガレス「やれやれ。無力感ばかりが顕著に感じるの」溜息
ロキ「うちらにできることなんて、些細なもんやしなあ。
うちなんて遠征でも戦いでも保身保ってな、恩恵切れてまうし;
待つしかできんから結構情けないで?^^;」お手上げ
フィン&リヴェリア『そこは役割が違うというだけだろう』
ガレス「役割は各々違って当たり前じゃからな。
役割分担という奴じゃ、そう気負うでないわ」