第43章 出産
フィン「アルとディを寝かしつける時、既に意識が朦朧としていたみたいで…
どうやら、疲れ切っていたのに無理をして起きていたらしい。
乳をあげる為にとね」嘆息&瞑目
なで←フィンが右手でケイトの頭を撫でる
ガレス「ケイトらしいの」
フィン「ああ…
人の為なら無茶をするのに、自分のこととなるとてんでしない。
生きようという姿勢も、ようやく見えてきたわけだけれど…
いつか……また…死を望まないか、それだけが心配なんだ」曇り顔
ガレス「う~む」
ロキ「ま、今は気にせんと祝い!」
フィン「シー(人差し指を自身の口元に当てる)
やっと寝た所なんだ。声を抑えてくれ」
ロキ「あ、スマンスマン;」小声&合掌ぺこぺこ
扉から入ってくる中、ベッドから見て左側に位置する為
自然と僕の座っている椅子の近くへと歩み寄ってきた。
ガレスもすぐ傍で赤ん坊を抱いている。
赤子用ベッドは扉から程近い場所にある。
ベッドと扉の中間に位置し、ベッドから見て左側に。
ケイトの横になっているベッドから見て右側には窓があり、ソファーが設置されている。
ロキは赤子を気が済むまで見たのか、今度はソファーにどっかと座った。
フィン「リヴェリアはどうしたんだい?」
ロキ「少しだけ遅れるやって。
でも大変やったんやで?
応援しに行く言うて聞かんかったからな、周りが」
フィン「逆に来られたら困るよ;」苦笑
ロキ「せやろ?
だからリヴェリアが止めてたんや。
2時間経ってそれでも出産したいう知らせが無いから余計不安や!心配や!って騒ぐ皆をな!
「ケイトの頑張りを無下にする気なら行け」って言うてたわ。応援は一人で十分やともな」
フィン「…後で礼を言わないといけないね」
リヴェリア「なら労いも頼むとするか」
ガレス「噂をすれば影が差すとは…まさに諺通りじゃな;」
フィン「そうだね^^;
それはそうと、ロキから騒ぎの概要を聞いた。
ありがとう、リヴェリア…恩に着るよ^^」
リヴェリア「ああ、気にするな。したくてしたことだからな」微笑
フィン「助かったよ(微笑)
僕にとっても、ケイトにとってもね」
そう笑いかけると、「感謝するのならケイトを幸せにしろ。忘れてないだろうな?」と窘められた。
勿論だと微笑みながら深く頷いてから、ケイトの頭をそっと撫でた。