第43章 出産
数十分後…
フィン「はあっはあっはあっ!」
ごくごく
体力ポーションを飲んだ後、なおも猛り狂う怒りをぶつけるように暴れ果てた。
フィン「うおおおおおおおおおおおおおおお!!!」
槍を手に暴れ狂うその様は、後にバーサーカーと呼ばれるほどのもので…
1時間暴れに暴れ抜いて…ようやく、落ち着きを取り戻した。
ただ、子に嫉妬した件については…。
その日だけで魔石とドロップアイテムを売った所、総合500万ヴァリス稼いだわけだが…
治療院へ帰った後は、アルを抱き、ディを抱き…
大事に抱えようと、父として子を大事にし続けようと想った。
瞬間移動で個室へと戻ってきたのだが、その僕を迎えたのは…
アルとディからの「絹を裂くような金切り声」で…正直、とても困惑した;
ケイト「んー…;
自業自得、因果応報と言えばそれまでだけれど…;
どんまい;」ぽんっ←ベッドから見て左横にいるフィンの肩に手を置く
フィン「…;」
アル&ディ『ぎゃあああああああああああああ!!!!』
いやいやとばかりにエビぞりの如く身を後ろへよじり、必死に泣き叫んでいた。
ちなみに左手の骨折については、子達を最初に抱く際に神の力を用いて治した。
ガレス「む?何をやらかした?」
フィン「あー…;
嫉妬が、ね?;」
ガレス「強く当たったのなら嫌がられるのも止む無しじゃろう。
おお、よしよし」とんとんっ
アル&ディ『すーすー』
フィン「今やっと寝付いた所なんだ^^;」
ガレス「しかしまあ…後継者を残す為にまた必要となるわけか」
フィン「……ケイトのダメージは、正直言って計り知れない。
殊更、男の僕にはね。
前世の記憶であるにしても、やはり相当キツイわけだし…。
本人からも、一か月は行為はやめておいて欲しいと懇願されたよ。
それでも、傍で寝て欲しいとのことだ。
まったく…」溜息
ガレス「蛇の生殺しじゃな」
フィン「ああ、本当にね^^
でも…無事、生きてくれていることの方が…僕には嬉しいよ//」微笑
ガレス「…本当に、穏やかに笑うようになったな」
フィン「?そうかい?」
ガレス「うむ。見違えるようじゃわい」ふふっ
フィン「ははっ^^
…だとしたら、それはケイトのお陰だよ。
随分と…借りができてしまった」
ガレス「恩と言わんか」