第43章 出産
フィン「暴れん坊将軍…う~ん…否定できないんだが…う~ん;」
リヴェリア『それほどに嫌ならば嫌と言えばいいだろう』
フィン「いや…それが、中々に否定できるものではなくてね?^^;」
リヴェリア『お前の行いが悪いからだろう』
ぐさっ!!←フィンの心に突き刺さる音
フィン「………;」
ぐうの音も出ないとは、まさにこのことだった…;
冷や汗が頬を伝って落ちていく中、辛うじて苦笑し…天を仰ぎ、溜息を零した。
リヴェリア『本当に大切な人だと言うのならば…「ちゃんと」、大切にしてやれ。
呆れて物も言えんぞ』嘆息
フィン「…胆に銘じておくよ;」肩落とす&瞑目&嘆息
ガレス『それはそうと、例の約束は忘れておらんじゃろうな?』
フィン「ああ。
3番目に抱くのは君なんだろう?覚えてるよ」
ガレス『祝いに酒でも持って行くか』
フィン「それはやめてもらえると助かるな^^;」
リヴェリア『待て。せめて産着にしろ』
フィン「助かるよ;」苦笑
それから程なくして「こちらは任せておけ」と言うリヴェリアの言葉を皮切りに通信を終え、通信機を電源ごと切った。
すぐ病室に向かうと、既にアミッドが待機していた。
アミッド「立ち会いますか?」
フィン「ああ。頼むよ」
こっくりと頷いた。が、後に後悔した。
ケイト「うああああああああああ;」
その中では分娩台に上がったケイトから、つんざくような悲鳴が上がるばかりで…
断末魔と言っても過言ではないそれが反響していた。
ちょうど破水した所で、痛みを強く直訴し出したらしい。
ケイト「トラックにはねられたぐらいの痛みがああああ;」
『トラック?;)??;』←知らない人
ケイト「5トンの重さのものが時速80kmでお腹にだけぶつかってこられるぐらいの痛みがあああ!!;;」←必死に具体的に説明した
『!!?;』
フィン「済まない。代わってやれなくて」ぎゅうっ←左手で左掌を握り締め、右手で左手の甲を包み込んだ
ケイト「うああああああああああ!!;」
左手の骨が折れた。
彼女の指の跡がしっかりと残り、内出血を起こした。
その跡は内出血が治ってもなお、生涯痣として消えることは無かった。