第43章 出産
テロップ『現在進行形で停電中につき更新は2ページとします。済みません』
あれから…治療院に着いた後、通信機で話した。
フィン「どうしても僕が必要となる場合は病室に持って来てくれ。
ケイトが退院するまでは病室に籠るつもりだ」
ラウル『愛妻家っすね…』ぼそ
リヴェリア『そうだな。
だが先に最低限の総務をやってのけているあたり、あいつらしい』微笑
ガレス『まったく…ようやく、素直になったか…』にや
通信機で伝える中、神の力が目覚めたことを言う所では無くなってしまった。
先にロキだけ緊急通信で伝えたわけだが…
ロキ『ああ、なんとなくやけど気付いとった。
フィン、おめでとう!^^♪
ただなあ?他の奴やったら無理や』
フィン「?どういうことだい?」
ロキ『なぁに。
同じやり方やったら、お前しか無理やっちゅう話や。
それよりどないした?
お前…声、震えとるで』
フィン「!」瞠目
ロキ『ケイトの勘は必中や。
生まれ持ったものごっつ強い霊感も相まって、勝手に全部見えてまう。
人の本質、闇、裏、ドロドロ…見えるそれらに、すっごいしんどそうやった。
先のことまではっきりと見えるから、余計にな。
せやからこそ、ここ下界には向いてない。
お前やって…神の力得たんやったら、わかるやろ?』
フィン「!!…
ロキ、知って」
ロキ『知るも何もうちは神やでー?
何でも知っとるわけとちゃうけれど、神の力を感じるぐらいの力はある。
それよりもや…』
フィン「?」
ロキ『フィン、お前まで不安なったら…ケイトまで不安になってまうやろ?』
フィン「怖いんだ…(ぷるぷる)
怖くて…震えてくる。
今までの、迷宮での異常事態なんて目じゃないぐらいに…
怖くて、怖くて、堪らないっ(震)
世界が滅亡するより、僕が死ぬより…ケイトが死ぬことが、死に掛けることさえ…嫌なんだ。
また…また、失いかけるぐらいなら…(ぎゅっ)←当時のこと(716~719ページ参照)を思い出し拳を握り締める
(大好きなんだ――失いたくない)
身代わりに僕が死んだ方がマシだ!
彼女は…僕の、心臓なんだ。もう…半身以上にっ;;
情けないぐらいに…震えが止まらなくなるんだ…
っ!(ぎりっ&ぽとっ)←歯噛みする中、涙が頬を伝い落ちて行く
…ロキ……僕は――どうすればいい?」