第43章 出産
ケイト「言わないと!←前に進もうと前を見る
って何じゃこりゃああああ!!!;」
フィン&テロップ『(気付くのが遅い;)』嘆息
ケイト「何これ!?;閉じ込められてる!?;外出れない!;
何これ!!?;」
フィン「ケイト!落ち着いて話を」
ズズズズズッ!!
フィン「?何の音だ?」
ケイト「わ!;わ!;崩れてきた!!;
ぎゃわあああああああああああああ!!!!;」
ドドドドドドドドズズズズズンッ!!!!
フィン「ケイト!!?;」
だっ!!
余りの轟音に何事かと必死に荷物をかき分けて登っていって、ケイトの立っていた地点へ向けて突き進んでいった。
ようやく辿り着いた先には…圧死しかけている&気絶したケイトがいた。
フィン「ケイト!しっかりするんだ!!」真剣
ケイトの上にある荷物を全て扉の位置、扉から来る光を確認しながら部屋の奥の方へ押し込み
荷物に挟みこまれている下半身を引きずり出し、左腕を背に差し込んで上体を起こし、揺すりながら叫んだ。
その振動からか、ようやく薄目を開けた。
ケイト「フィン…私は…もう、駄目だ」
フィン「気を強く持て!!ここから脱出するぞ!」真剣
ケイト「うるっ)フィン…//
フィンは…私の騎士(ナイト)だよ//」うるうる←感極まっている
フィン「今言うべき台詞じゃないだろう!!?;」
真面目な話だというのに、まったく…;
しかし、雪崩れてきた荷物の角で後ろ頭を強く打ってしまって自分では身動きが取れないと説明を受けた。
魔力が足りなかったんだろう、いつもなら防げていただろうに…
そう思考を巡らせる中、リヴェリアの部屋へと急ぐことを選んだ。
ズズズズズッ!!
そう思考を纏めた所で、更なる雪崩が起きようとし始め
フィン「邪魔をするな!」だっ!!
脳震盪により四肢をだらりとしたまま、うっとりと頬を染めて笑みを浮かべるケイトを姫抱きで両腕の中へ抱え込み
素早く扉の外へ足元の荷物をステイタスにものを言わせて踏み締めて跳躍することで飛び出し、その勢いのままリヴェリアの部屋へ走っていった。
事情を説明し見てもらった所…コブになっているものの、大人しく休んでいるよう言われたそうだ。
いずれにせよケイトは動きたくても動けず、自らの精神力と魔力を使用せずとも使える「空間収納庫」が開発されるまでに至った。