第42章 伝説
フィン「……君と居ると…本当に調子が狂うな^^;」
ケイト「うん!褒め言葉として受け取っとく」
フィン「…助かるよ」くす
いい意味でも、悪い意味でも…調子が狂う。
けれど…僕としては、何故か…それが心地よくすらある。
不思議と、産まれるずっと以前から……こんなやり取りを自然としていたかのような――
ケイト「でも前世と前々世の時から、関係が全然変わってないよね?」
フィン「?どこがだい?」
ケイト「だってさあ。フィンってば前世の時にねー?
「私は…不治の病にかかっているんだ」
「え!?」
「……」
「あなた!?一体何の病気で」すっ←隣に座り、顔を覗き見る
「ふっ…
恋の病さ」キラン←果てしないドヤ顔&フィンの双眸を見つめながら
「誰ですか!!!?一体どこの誰ですか!!!!?私という人がありながらあああ!!!」ぐいぐいぐいぐい←胸元掴んでひたすら揺する
って早とちりしてくるんだもん(にまにま)
「お前に決まっているだろう!!?;」
「何ではっきり言わないんですか!!」
「日本男児が面と向かって言えると思うか!!?」
「私が勘違いしてもいいんですね!!?」
「その時は何度でも口吸いするまでだ!!!」
「!!////」
で…そのまま行為に突入して娘を授かって」
フィン「済まないが前世の記憶を僕にも寄越してから言ってくれないかな?;
理解が追いつかない」
ケイト「わかった」
春姫「はわわわ///口、吸い////…きゅうう」ばったーん!←気絶
命「!!春姫殿!!;」
前世と前々世での記憶を呼び起こされる中…
ケイト「フィンー、フィンの言った通り、過去は過去として捉えて今を楽しむことに専念するよ。
嫌な思いさせたくないって努力だけは惜しめないけどね^^;」
フィン「それでいいよ」くす&頭なでなで
ケイト「でも、もうこれは恋の病っていうより「恋の呪い」だよね?
前世、前々世と続いて…何度でも何度でも生まれ変わる回数も同じで、場所もタイミングも違うのにさあ。
ずっとずっと結ばれるんだもん、行く先々で」
『運命の出会い』『運命の恋』
『きゃああああああああああああっ!!!////』
色めき立つ女性達など一切気にせず、僕にべったりと引っ付くケイトに…
更にそのケイトに引っ付く重婚志願者に…僕は苦笑するばかりだった。