第42章 伝説
フィン「……だからこそ…あんなに深く感謝を示していたというわけか」
ケイト「愛してる。
ずっとずっと、愛してる」ぎゅうっ
未だ顔を僕の胸に押し付けたまま、服の胸元を握り締めて身を寄せるケイトに
僕は、静かにキスを落とした。
頭頂部を右手で撫で、左手はポンポンと背を赤ん坊にするように優しく叩き…
顔も見えず、それでもなおキスをしたいと沸き上がる感情は消えず、止めどなく溢れ…
それに急かされるままに、促されるままに…後ろ頭に手を回しながら頭頂部にキスを落とした。
フィン「…僕達は…そう簡単に離れないし、死なない。
君を失うぐらいなら賢者の石を使って不老不死にでもなるしならせる…
言っただろう?
君がいない人生など考えられないし、考えたくもない。
二度と…失いたくないんだ。わかるかい?」なで
ケイト「」こくこく!!
光る何かが双眸から零れ落ちるのが見える中、僕はそれにふと安堵してか…
笑みが零れ、そのまま笑いかけながら言い放った。
フィン「…ケイト…見方を変えてみようか?
君の闇は、ひどく重く…深く、抜け出せないほどに大変なものだ。
だがそれは…
始祖神の闇を抱えたとしても、それさえも払拭するぐらいの闇で制御できるようにする為…
そう考えれば、納得も行くだろう?
恨んで、憎んで、気にし続けるよりは…僕との未来を、第一に見てくれないかな?」
ケイト「…」
フィン「人は…変われない。
人に言われたからその通り努力したとしても、必ず限度がある。
人を変えるより、自分を変えた方が手間も負荷も遥かに低い。
けれど、絶えずある「僕の温もり」は…こちらを向かせる要因にはなり得ないかい?」
ケイト「ぶんぶん!!)←首を目一杯大きく&強く横に振る
なる!」
目を見やって、はっきりと叫ぶケイトに…僕は笑った。
フィン「なら…やることは?」
ケイト「元気な赤ちゃん産む!」ふんすっ!
フィン「がくっ!)
いや、そっちじゃなくて!;」汗
ケイト「え?」きょとん
フィン「まずは…注文をさ^^;」苦笑
ケイト「あー」
フィン「ほら、メニューを見て好きなものを注文するんだ」
ケイト「決めた!!」
フィン「何にすr
ケイト「フィンの唇!!」
どさぁっ!!!!←皆ずっこけた
次の瞬間…全身の力が抜けた。