第42章 伝説
ロキ「そりゃ死なんとあの世には行かれへんしなあ?」
ケイト「霊感があるからこそ、見えてしまうってのもあるのかもしれない。
大盤振る舞い、やりたい放題、横暴…それらが目に余ると、私はどうしても感じてしまう。
人にかけてる迷惑も蔑ろに出来るあいつらの精神構造がさっぱり理解できん。
でも、それは人によりけりで持ってる人もいるわけだし…
産まれた時からそういうことを周囲にしても許されて、だから今も人にしているって人だっているわけだし…」
フィン「身分が高い人か…
でも、その中にもちゃんと考える人もいるけどね」
ケイト「うん…
私は、どうしても…苦しかったから…痛かったから…与えたくないって考えてしまう。
それが私という歴史で、拘りで、価値観で…性格というか、人格そのものなんだと思う。
悪いことばかり身の上に起こったけれど…
それだけじゃないと思えるだけのことがあった。
ここに導かれて、皆に出会って…
もっとも大切な人と出会えて…←フィンを見やって微笑む
死ぬほどの幸せってものを得た。
死ぬこと以外の希望なんて、一切考えられなかったくせにさ…(涙目&微笑&俯)
今じゃ…オラリオで出会えた人達、皆が…
特に、ロキ・ファミリアが…生きる希望になった。
そういう人達だけに決まっているって…誰にも頼れなかったのが、随分と変わった。
頼れるようになって、甘えられるようになって…何より……
自分というものを出せて、意見を発することが出来るようになった。
「こんなこと言ったら困らせちゃうかな?」「傷付く人が出るんじゃないのかな?」って…
そう考えてばかりで、何も言えなかった…
自分を出すことが、悪だと思ってしまっていたから」
ティオネ「……あんたの弱さはそこね」
フィン「それは偏に強さでもあるよ。
人をそれだけ想えるのは、君という個性で…僕には無理だ。
逆に言うと…それがあったからこそ、闇に打ち勝てた」
フレイヤ「気に食わない人を殺していっても、その人達には何の学びにはならないものね」
ケイト「だから何回も生まれ変わる」
ロキ「で、デスマーチが続いていく…;(遠い目)
ガイア南無さん;」合掌
ヘスティア「僕は…ここに降りてきて本当によかったよ」視線逸らし&怯え震
テロップ『天界の忙しさは並じゃない。爆だ』