第42章 伝説
「どうやったらそんなに早くランクアップできるんだよーーひっく」すりすり
リュー「酔っ払いが…」イラッ
ケイト「どおどお…;
んー…
何度も死に掛けること?ぐらいしか言いようがない」
リヴェリア「極端だな…;」
ケイト「まあ、早い話…
早く辿り着けなかったら、世界ごと壊されてたって話だよね^^;
あいつは…本当は…壊したく、なかったんじゃないのかな……
星々の中でも端っこの所だし、宇宙人達からすれば文明も遅れてるし…
なんか…懐かしい場所だから…というのも、あるんだと思う」
ベル「一体どんな相手だったんですか?」
ケイト「ん?その気になれば世界ごといつでも消せる力を持った相手だった」もぐもぐ
ベル「ええ!?;」
リリ「寧ろどうやって勝ったんですか!?;」
ケイト「……何度も…何度も奪われて……大切なものを殺されて……
結局は幻覚だったんだけど…あんまりにもリアルなもので、精神が崩壊していって……
精神が壊れてもなお、それは続いていって……
…皆が、想いが伝わってこなかったら…
あの魔法が目覚めなければ…
きっと、魂という状態になる以上に力を引き出せなかった。
共鳴して、限界突破して…ようやく、魂の力を引き出すことが出来た。
それも肉体を持ったままで。
あの魔法がない状態で伝わってくるそれとは、全く違う。
霊感でもぼんやりと感じるけれど、あれとは一線を画すほどに違っていたから」
『おおー…』感嘆
ケイト「けれど、あれだけ苦しまされ続けていた時に…
必死に結界を破ろうとしていたことも、手が潰れてもなお叩き続けてくれたことも…
意識が戻って、皆を認識していてもぼーっとしてて…
それでも夢だと疑っていた時にも…変わらず寄り添ってくれて、とっても助かった。
嬉しかったんだ。
…私が傷付いて、苦しんで…そういう時に、怒ってくれる人がいるってことが^^//
あれだけ怒って、ズタボロにまでしても満足できてないって。ふふっ^^//」くすくす
ベート「何が可笑しい?」
ケイト「だって…
初めての、事だから…余計にさ//」にこにこ
そう涙を浮かべながら、心底嬉しそうに笑うケイトに…
僕はいても経っても居られず、後ろに回った。
そして…そっと腕を回して抱き締め、唇を奪った。