第42章 伝説
涙ながらにポツリポツリと呟き、少しずつ明かしていくそれに…
僕等は深く頷いた。
ケイトの言うこともわかる。
いや、死を味わった者であれば…誰にでもわかる、思い知らされることだった。
ロキ「それは…どうあっても、生きている限り避けられんしな」きっぱり
ケイト「…そういう理だって、割り切れたらいいんだけど…
そんな単純な想いじゃないからなあ…」
ロキ「ん…かと言って、いい奴だけをガンガン全員不死にしていくわけにもいかんしな」
ケイト「そうしたら理が壊れちゃうよ^^;
力を狙う人まで出てきて、争いにまで発展しちゃう」
ロキ「んー;
解決方法は…心を、強く持つことぐらいやもんなあ」
ケイト「それで解決できてたらとっくに悩んでない」きっぱり
ロキ「あー;
すまん、いい答えが出てこおへん;」
ケイト「……支えてくれる人がいれば…それでいい。
でも…最後の最後に、誰も居なかったら…やっぱり、辛いよ」ぼそ&俯
憂いを秘めた目に涙を浮かべ、俯いた。
それを見ながら、僕は言った。
「隣にいる」と、「是が非でも君より先には死なない」「何があろうと、君を支え続ける」と。
ケイト「瞠目)…
(嘘だって、昔の私だったらきっと疑ってただろう。
でも…本当の、心からの想いだってことは…十二分に、魔法で伝わってくる)
…ありがとう^^//
よぉーしっ!!(すくっ!)
今夜は全部!私の奢りだ!!
たんと食べてたんと飲めーいっ!!」
ロキ「なんかハイテンションになっとるな」
ケイト「大好きだぞ!ありがとおーっ!!」ぶんぶん←ジョッキを掲げて振るう
ロキ「……ラブ・エールのせいやな…」
フィン「うん…
好意が目に見える形で、明確にわかるようになったお陰…かな?^^;」
程なくして、ケイトが神に至ったことを祝っての宴だとロキが暴露し…
史上最強の神を相手にしてのとんでもない大冒険を乗り越えたこと
それに加えて人類史上初で神に至ったことに、どんちゃん騒ぎとなった。
そして…「新たな伝説の幕開けや!!」と、ばらした張本人は人目も憚らずひたすらに酒を煽るばかりに……;