第41章 終末との戦い
ガイア「…関係のないなどと、二度と言わないで下さい。
お帰りをお待ちしています」
ケイト「いいや、帰らんよ」
『!!』
ガイア「それは何故ですか!!?」
ケイト「……私は、ウレイオスであってウレイオスではない。
私は、ウレイオスとして天界に戻るつもりはない。
何故なら、そうすればいつまでも私の影を追い求めるだろう?
そうされても困る。
後進が育たねば、私はいつまでも休めん。
統率者としての人生は、とうに区切りがついている。
お前も言っていただろう?
いずれ、滅びは来るものだ。
生ある限り、決して分かつことなどできん。
魂は不滅のはずだが…それが消滅するほど消耗させられた。
その欠片が…そのまま消えるはずだったそれが、新たな魂が生み出されることへと繋がった。
だからこそ、私は記憶を所有し、今お前と天界においての私という立場を持って、その当時の想いも持って接している」
ガイア「何故ですか…何故、どうしてっ!」
ケイト「……もう一度、言うぞ?
私は、ウレイオスであってウレイオスじゃない。
私の中に、ウレイオスの影を求めるのはやめてくれ。
ウレイオスとなることを、求めないでくれ。
私は…もう、ケイトという個…別個の存在なのだ。
わかってくれるな?」
慈愛に満ちた眼で両手を後ろに組み、そう笑みを浮かべて諭しかけるケイトに…
ようやく、ガイアは頷いた。
ガイア「ずっと…ずっと……
お待ちしていた。何年も…何年も……悠久の時を超え…幾度も…幾年も…
あなたという、掛け替えのない…愛おしい存在をっ」ぽとっぽととっ←俯いたまま号泣
ケイト「…辛い想いを、させてしまったな。
淡い期待を砕く真似をしてしまって、本当に済まない」ぎゅっ←跪き肩を寄せて抱き締める
ガイア「いいえっ!いいえっ!!」ごしごし
ケイト「…いずれは、思い出となって消えてゆく。
その個が存在したことを忘れられてゆく。
伝統とは…文化とは…その個達が生きた証だ。
世界そのものが、歴史も含め…全ての生きた証だ。
私は神という存在でありながら死んでしまったわけだが…
お前はまだ、生きている(ぽんっ)←肩に手を置く
いずれ天界へは行くよ、新たな神として…お前の友として」微笑
ガイア「お待ち、しておりますっ;;あなたを…心から」瞑目