第41章 終末との戦い
ケイト「うおおおおおおおおおお!!!」
その光球は一条の光となって左拳と共に、闇のもとである神へと叩き込まれた。
「馬鹿な!」
ギギギギギギギギ
拮抗し合い、ぶつかり合う想い…
一つは光、もう一つは闇。誰の中にもある…感情と心。
ケイト「ぎりっ!!)誰も…奪わせてっ、堪るかああああああ!!!!!」
「うおおおおおおおおおおお」
ずあっ
凄まじい密度の光が…闇を全て綺麗に霧散させた後、消えていった。
ぽとっ
相手の神がつけていたネックレスが宙を舞って落ちた。
その光そのものが神の持つ理を超えたそれだと自覚したのは、十数秒ほど経った後だった。
ケイト「お姉ちゃん…お母さん…」ぽつり
どさっ
闇そのものだった何か、それは人の姿を取り戻してその場へと前へ倒れ伏した。
天を仰ぎ、何もない空間を見据える中…彼女は一筋の涙を双眸から零した。
ケイト「お父さん、お母さん、シルキー…
また…死んだ後に会おうね?…」微笑
その時、5つの小さな光がさようならとでも言うかのように手を振るかのように左右に揺れながら天へと帰っていった。
その光へ向けられていた為か、天を仰ぐ最中…涙はぽとぽとと地面を濡らしていった。
ケイト「ありがとう…さようなら^^」
その笑顔は…まるで、泣きたいのに無理に笑っているように見えて…
気付けば僕は、彼女の左横へと歩み寄って、肩に右手を添えていた。
フィン「……ケイト」ぽんっ
ケイト「うわああああああああああああああっ;;;あああああああああああああああっ;;」
次の瞬間、僕の胸元へ縋り付いて、胸元の服を両手で握り締めながら泣きじゃくった。
それはまるで堰が切れたかのようで…
「会いたくても会えなかった存在に会えた『喜び』」と「また別れなければいけない『切なさ』」に飲み込まれまいと奮闘しているようにも見えた。
会いたくても会えなかった存在に、やっと会えたのだから……←1274ページ参照