第41章 終末との戦い
ケイト「私にできるのは…苦しみに寄り添うこと。
分け合って、過去の傷を…痛みを、乗り越える手助けをすること。
そして……共に生きること!
できないことを悔しがって、どれだけ頑張っても見られないことに、認められないことに…考えや認識、見方の違いから苦しんだ。
私は全部、言葉通りに受け取っちゃうから…具体的に言われなきゃわかんないから、苦労だって掛ける。
ただ…できる分野が違うだけだ。人によって得意不得意が違うのは当たり前なのにさ…
何で気付かなかったんだろうな?ははっ^^」
ケイトが天を仰いで笑みを浮かべる中…その背がこれまでにない熱量を発しながら光り、陽炎を生み出していた。
ケイト「皆は…こんな私を必要としてくれた。大事に想ってくれた。愛してくれた。
殴ってでも引き戻そうとしたり、身を挺して守ってくれたり…
ブランシェ襲撃時なんて…死ぬかもしれないっていうのに、私の前に立って助けようとしてくれた。
私は…皆が大好きだ^^
だから……もう二度と、失いたくない。
出会ってくれた人達も、拒絶しないで受け入れてくれた。
心配してくれる人だって生かそうと治す為に奮闘してくれる人だっているんだって、やっと…知れた。
やっと……ちゃんと、前を向けるようになった…私は私だって認められるようになった。
私で在っていいんだって…皆、在りたいように在るんだからってさ…^^」
そう笑顔を浮かべた後、止めどなくそれまでも溢れ出ていた双眸からの涙が消えた。
それと共に、彼女は自身にとって左側にいる僕等へ向けていた目を、再び正面へ…
闇へ、正面から向かい合った。