第41章 終末との戦い
ケイト「皆違うんだ。私は誰も彼もに合わせられるわけじゃない。他人にはなれない。万人にはなれない。
どんだけ頑張っても、どれだけ努力しても、知らない他人にまで合わせれなかった。でも、それでいいんだ。
できること精一杯やったんなら、それが自分なんだ。非難されても、受け入れる以外ない。
至らないからじゃない、自分なりに精一杯やった。それが自分だって…
認めりゃいいだけなのに、苦しくて…そんな思い味合わせたのがやるせなかった。許せなかった。
できる限り頑張った、頑張って頑張って、頑張ったのに報われないって思って、それが切なかった。全てまでもが徒労に、無駄に終わったように感じたんだ。
でも…無駄なんかじゃなかった。そのお陰で…皆に出会えたから」
そう言葉と共に、精霊王のいる大木と…そのすぐ傍に居る僕達を見やって足を止めた。
双眸から零れ落ちる涙までもが光となって天へと浮かんでいった。
光の粒が彼女の周囲に浮かんでいく。
言葉毎に一つ一つ粒となって彼女という存在を示すかのように、蛍のように纏わりつき光の渦となる。
ケイト「私は…誰も傷付けない人になりたかった。誰も痛い想いや辛い想いを味合わせない人になりたかった。
誰かが苦しんだり哀しんだりするのを見るのが耐えられなかった。
でも…そんなのは無理なんだ」微笑
「?何が可笑しい」
ケイト「自分が自分である限り、他人が他人である限り、どう在っても避けられない」
「諦めろ…」
ケイト「諦めたさ。
でもそれは…万人にとってって話だ。だからと言って、捨てていいってことじゃない。
誰もが違うから…誰もが異なるから…ぶつかり合って…時には傷となって、時には掛け替えのない思い出になる。
何が何に繋がってるのかなんてのはわからない…今こうしている時だって、幸せに向かう人がいる。不幸を味わって苦しむ人だっている」