第41章 終末との戦い
ケイト「これは…ただの口先だけの言葉なんかじゃない!!
何度も打ちのめされても、何度殺されかけても…私の…傷付けたくないって想いは変わらなかった。
あんな痛みも苦しみも、辛さも!(ギリッ!)
与えるぐらいなら死んだ方がマシだって想いは消えなかった!!」
ぽおおっ
リヴェリア「魔力じゃない…なんだ、これは?」
ロキ「!あれは…」
ケイト「それ所か…増していくばかりだ!!!
失いたくない…奪われたくない…何より、人にそれを与えたくないっ!!!!
それが…私なんだ。
相手が痛いのに…それを笑うことなんて出来るわけないだろう!!!」
ぽとっぽととっ
双眸から滂沱の涙が零れ落ちていく中、一歩一歩その闇へ向けて歩み続けていく。
白い光、粒子が身を纏っていく。その数が一歩ごとに増えていく。
ケイト「私は…私なんだ。
誰に何されたって、どんな目に遭ったって…
誰かを…あんな思いに晒させていい道理なんてあるわけないだろ!!
死をもって償えるものなんて、得られる喜びなんて、この世にあるはずがないだろう!?
私は…気付かないまま傷付けることだってあるかもしれない。でも、絶対止まらない。
止めて堪るか。この想いを…心も感情も壊れても、人生の中で貫いてきた芯だけは…この信念だけは、死んでも譲らない。
護れなかった者がいた。至らないばかりに意図せず傷付けてしまった者がいた。
でも…関係ないだろ」
残り5mとなった頃、立ち止まってから過去を思い返しながら…
ポツリポツリと思い思いの言葉を吐き掛けた。