第41章 終末との戦い
ケイト「!!」
「時を動かしてやった。
その代わりとして、動かないでいてやろう。
理に働きかけるほどの力など、魔法も封じられた今となっては出せるはずもないがな」くくっ
ティオネ「ああ!?勝手にほざいてろ!
団長もあの馬鹿も消させるかああああああ!!」
ティオナ「ティオネ、落ち着いて!;」
今、ここで勝たなきゃ…全部、消される。
ケイト「っ;;
捨てろ?…そんなこと、できるかよ。
そりゃ消し去りたい記憶だってある!もう奪われるのも失うのも沢山だ!!
蘇らせたい人がいる。でもそれは…どうやったって無理なんだ。
会いたくても会いたくても会いたくてもっ!どんなに望んでも会えない人だっているんだ!!
いくら泣こうが喚こうが帰ってこない。でも…それが、大昔からずっと続いてきたことなんだ。
そうでなきゃ…大切になんてできるわけない!
そうして、一人の人間の中に受け継がれていくんだろう!!
捨てられるわけあるか…捨てていいわけがあるか!!!私は絶対に捨てないぞ!!!!」
「なら、超えてみろ。
足掻いて足掻いて、それでも超えられなかったそれを…超えてからほざけ!!」
ケイト「ほざく?そんな軽い言葉じゃない!!!」
私の皆への想いが、皆の私への想いが…雪崩のように流れ込んでくる。
ドックン!
その時、何かが大きく鼓動するのを感じた。
背に刻まれた恩恵が、光を宿した。
それが示すのは、四つ目の魔法…
【ラブ・エール】
・感知魔法
・自らへ想いを寄せる存在を感知し、自身のステイタス全体へブースト効果をもたらす。
・想いの丈により効果向上。
想いの強さの分、ブースト効果を超高域強化。人数の分、超高域強化されたブースト効果をさらに倍加(1人ならそのまま、2人なら倍、3人なら3倍)。
・魔力が無くとも死ぬまで常時発動。解呪魔法無効。詠唱式解呪式無し。