第41章 終末との戦い
フィアナになりたかった。それが正解だと思っていた。
だが、フィアナでは駄目だった。
それ以上にならなくては…救いにはならない……
気付けば…君という存在に勇気づけられ、君という道に魅せられ…
共に歩みたい、進みたいと思った。
心から願った。君と共に生きたいと――
そこに至るまでの険しい道のりも、今ある剣技の経緯(476,477ページ参照)も、よく知っているから。
無駄ではない、そう証明すればいいと…前に踏み出す勇気をもらった。
正解も不正解もない。フィアナになるのでもない…
自分という道を進もうと、決意を固められた。
それと同時に、それまでの全ても決して無駄ではなかった。
君に、出会えたから…今という瞬間に辿り着けたから。
ただ…護れなかったことが、未だ心苦しくすらある。
フィン「本当に…済まない」
ケイト「…大丈夫だよ」
フィン「!」
ケイト「ちゃんと…聞こえてた。
「ケイト!!」って叫びながら必死に何度も何度も結界に拳を叩き付けて…
次第に、透明な結界に血をこびりつけてって…それも、山ほどになるまで」なで←手を取って撫でる
フィン「いや、これは…
それでも…守ることは」俯
ケイト「大剣に縫い付けられて…声が掠れて、意識が朦朧とする中…
薄っすらとだけれど…ちゃんと、視えていた。
何度も名を呼んで叫んでくれていたこと…
必死に…何度でも、助けようとしてくれていたこと……
何やっても解けなくって…それでも…必死に、助けようとしてくれたの…ちゃんと、視てたよ。
だから、大丈夫^^
とっても嬉しかったし…心から…救われた。
温もりに触れられなかったのが非常に残念だったけど、今こうやって抱き締めれてるし」ぎゅっ←再び抱き締める
フィン「…だが…僕は……」俯&ぎゅうっ
抱き返しながらも、僕は俯いた。
あれだけ言っていながら…決意表明した後のことというのもあってか、余計に……
合わせる顔がないとさえ、思えてしまっていた。