第41章 終末との戦い
ケイト「……」
最早声も嗄れ、出ないまま…涙も涸れたようで……
大剣に縫い付けられて仰向けになったまま、微動だにしなくなった。
「586回もしてまだ出せないか」
リヴェリア「こんなもの…(ぎりっ)
ただの、拷問ではないか」
「おい、どうした?」こつん←右足でケイトの右頬を蹴る
ぐりっ←闇が大剣を引き抜く
「おら。抜いてやったぞ。動いてみろ」
ぐいっ
かくっ
ケイトの胸ぐらを掴み上げる中、その見開いたままのケイトの目は何も映さず空虚のままで…
意識を失っているかのように、頭が後ろへと力無く傾いた。
「壊れたな…ここまでか。返してやる」
ぶんっ
闇がケイトを宙へ投げた。
フィン「!ケイト!!」
ぱしっ
フィン「ケイト!
しっかりするんだ!ケイト!!」ゆさゆさ
必死に叫びかけながら揺さぶる中、ぐったりとしたように無反応が返ってきた。
「明日の同じ時間まで、ここで待っておいてやる。
出直せ」
ロキ「おい…」
『!!!』
フィン「ロキ!何故
ロキ「あー、固いこと言うな。
うちは、こいつと話をしにきただけや」
リヴェリア「手を出さない確証はない!!早く戻れ!!」
ロキ「おい、糞闇。
どないして神の力をここでも使えるんかは知らん。
でもなあ、魂の感覚を知らなきゃ出されへん。無理難題や。
それを…わかっててやっとんのか?」
「それができなければ、意味などないだろう?
彼女は始祖神だ。紛れもなく…その風貌も共にな。
お前も、神ならば知っているだろう?」
ロキ「……ああ…よう知っとる。
でもなあ…あいつは、こんなこと望むようなゲスやない」ぎりっ&睨
「そうか…気は済んだか?
用が済んだのなら失せろ。
さっさと帰れ」
リヴェリア「我々が、大人しく帰ると思うか?」
「止められなかった者が言うセリフか?」ふふっ
ベート「ほざけ!!!」だっ!!
ティオナ「こんのーっ!!!」
アイズ「【吹き荒れろ(テンペスト)】!!」
「はっ…彼女に伝えろ。私は変わらず、ここで待つ」
ぶわっ!!←闇展開
しゅんっ!!!
次の瞬間、結界の外…僕の部屋へと、皆揃って放り出された。
静寂が包む中…一つの咆哮が闇夜を刺した。
ベート「くそったれがーっ!!!!!」
だあんっ!!!←壁に拳を叩き込む