第41章 終末との戦い
ケイト「うわああああああああああああああああああああああああああああああああああああっっっ!!!!!!!!」
僕達の目には、突如として現れた闇がケイトへ大剣を突き刺し、地面に縫い留め…
闇がケイトの目を包み込んだかと思った矢先、二言三言囁いた後…
ケイトから、聞いていられないほどの『断末魔に近い悲鳴』が上がった。
ベート「このっ!!」
ガツッ!!!
ベートが飛び掛かろうとした矢先、僕達とケイトの間に障壁があることにようやく気付いた。
「とくと去ね」
フィン「!あの時(着地した時)か!」
「聞こえなかったか?
失せろと言っている。楽しみを邪魔するな」
その最中もなお、ケイトの断末魔に近い悲鳴は続いた。
ケイト「やめろ…やめろ!!やめろおおおおおお!!!!!!」
フィン「何が楽しみだ!?」
「何…手助けしてやってるのさ。
始祖神の力を引き出す為にな。
魔力が無ければ引き出せない、魔法が出せなければ出せない。
そんなものは…真の神の力に非ず。
魔力になど助けられはせぬ。気合や根性などでできるなら苦労はせぬ。
始祖神の力にとって、この魔力に宿る始祖神の力は「上澄み」所か「塵芥」にも過ぎん」
フィン「それは…さらに上の段階があるということかい?」
「ああ…くくっ…
魔法を出したとして、その程度の理に働きかける力では…
始祖神として台頭していた頃の500万分の1にも過ぎぬわ」
あれは…始祖神の力を発揮させる為にやっていることじゃない。
精神的に甚振って、その変化を見て、高らかに笑う…ケイトの反応を楽しんでいるだけだ!(ぎりっ!)
ケイト「うわああああああああああああああああああああああああああああああっ!!!」
「あーあ…最初こそ怒り心頭だったのに…今では、涙と鼻水でぐじゃぐじゃだ。
5回目でこれか。いつまで持つかな?」
ケイト「けほっ…こふっ」
「声も嗄れて出なくなったか…
ほら、全快状態にしてやる。
見せてみろ、お前の力を」
2:00まで、その惨劇は続いた。
ただ指を咥えて見ていたわけではない。
その結界に死に物狂いで攻撃した。使うのを禁止していたケイトの造った道具を使った。
どれほど死力を尽くしてもなお、それは微動だにせず、寄せ付けず…
まるで、嘲笑っているかのようにすら見えた。