第41章 終末との戦い
ケイト「あのさあ…」
フィン「?」
ひゅるるるる
どぉんっ!!!
面と向かい合い、ケイトが僕へ何かを話し出そうとした刹那、花火が上がった。
フィン「そう言えば歓迎も兼ねて守り人達が花火を上げると言っていたね」微笑
ケイト「うん……
…フィン……
あのね………」←左手をフィンの右手の上に乗せる
フィン「ん?」
すぐ右隣に居るケイトへ再び向くと、彼女は花火に目を向けず…
俯いたまま黙りこくっていた。
ケイト「……頑張るよ」ぽつり
数秒経った後、覚悟を決めたかのように真っ直ぐに前を睨視して握り締めた。
フィン「ああ…頑張ろう^^」
それに僕が頭を抱き締めると、息苦しいようで
僅かにもぞもぞと動いて顔を僕へ向けた後、笑いかけながら腕を抱き締めてくれた。
その頑張るという対象が何か、聞けばよかった…
その時のことを、僕は後悔することになる。
その時はまだ…薄々感付いていたことに気付かなかった。
明日という日が、次の日という瞬間が…その運命の時となるなど思いもしなかった。