第40章 果てのない悪意(闇)
フィン「…こちらこそ…胸の内を伝えてくれて、裏表なく接してくれて…いつも、本当にありがとう^^//」
ケイト「大好きっ!^^//」ぎゅむっ!!
フィン「君は抱え込んで自滅するタイプだからね」
ケイト「グサッ!)…;
反論の余地もございやせん;」たらーり
フィン「それだけ想ってくれていることは、素直に嬉しいよ//(微笑)
だから…後は、乗り越える手助けをさせて欲しい。
何があっても、傍に居る。必ず護る。僕の隣へ連れ戻す。
……だから…………
消えないでくれ」
ケイト「へ?」きょとん
自然と、口をついて出てきた。
フィン「いなく、ならないでくれ」
ケイト「いきなり何?どしたの?;」おず
服の裾を掴んで縋るように言うと、意味がわからないようで…戸惑ったような声が返ってきた。
フィン「……(口を開く)
………」
口を閉じ、俯いたまま思考した。
だが、それは纏まることなど…なかった。
言い知れぬ不安に身を駆られ、心が文字通り振り回されていた。
ケイト「…フィン?」
フィン「済まない。うまく言葉にできない。
ただ…」
ケイト「…ただ?」
フィン「……君が…遠くに行ってしまいそうに感じた。
死んでしまえば…どこか、遠くへ」
ケイト「…大丈夫」
フィン「!」顔を上げる
ケイト「死んだらまた会えるさ^^」
フィン「……君は…それでいいのかい?」
ケイト「何でかな…(くしゃ)←髪をかき上げる
時々、自分がわからなくなるんだ。
狂おしいほど人間という存在が憎かったり…愛しくて仕方なかったり……
どうしたもんかな……
残酷で、残忍で、美しくて、愛おしくて…
今はもう…何も感じない。
執着も、既に消えてしまっている。
人類を滅ぼすべきか、滅ぼさざるべきか…その決断を強いられている。
正確には…好きに出来るだけの力が、死んであの世に帰れば渡される。
私に来世はない。神になる一歩前、それが現段階のステージだ。
それを選ぶことを、選択権を寄越された。
現在の神々の王の子だ。いや、いずれにせよ…誰もが神の子であることに違いはない。
おかえりと笑って迎えてくれるあの世の記憶の方が強く、長い。
だからなのかもしれない…
このような学びの場は必要だと、考えてしまうのも」微笑