第40章 果てのない悪意（闇）

ケイト「……死ぬほど嬉しいよ馬鹿ぁあああああああああああああああ！！」
フィン「それはよかった^^

僕の中の闇を晴らしてくれて、いつも寄り添ってくれて…本当にありがとう」
ケイト「こっちの台詞！！」ずびっ！ぎゅっ！！←胸に縋り付き抱き締める

フィン「はははっ^^

ケイト…」
ケイト「ん？」ぐすっ

フィン「殺人やあからさまな人権無視をする者でも何でもかんでも排除するわけにもいかない。
自分に合わないものでも、他の人には合っている人もいる。

周囲を取り込んで自らを正しいと叫ぶ輩であっても、だ。
それで嫌な思いをすることは、残念ながら避けられない。

どうあっても避けたいのならば…全員を殺さないといけなくなる」

ケイト「…うん。

光も闇も…どちらもあるから頑張れるんだ。
違うからこそぶつかり合う」

フィン「ああ。

そもそも横暴とは…人の心、それまでに培われてきた、代々受け継がれてきた想いをも蔑ろにする行為だ。

やりたい放題と捉えられてもおかしくはない。
君もご先祖様も、彼のような人間に対して怒りに駆られるのは仕方のないことだ。不真面目過ぎる。


彼がそうしたからこそ、逆に君は自分という存在を顕著に感じたんだろう？

特に、主護霊様やご先祖様、神様といった存在が起こした事態だというのは、君を通じて解ったはずだ。
君の思念が伝わってもなお、改善しない輩の可能性が極めて高いが」

ケイト「時間が経てば簡単に忘れるタイプらしいよ。

人を傷付けるような言葉吐き掛けておいて、「自分は悪いことしてない」「冗談だ」って時間が経てば都合よくコロコロ変えて
された本人は何年経っても覚えてるのに、今も痛くって苦しいのに、それを鼻にもかけないような奴だから」

フィン「いるよね、そういう輩は」うんうん

ケイト「どこにでもね」うんうん

そのケイトの言葉に腕組をしたまま再び二度頷き合う最中、僕は気付いた。


あ、しまった。

論点がずれてしまった。