第40章 果てのない悪意(闇)
ケイト「神様もご先祖様も大激怒でさ。それも現在進行形で。次の日の晩になってもカンカン。
で、そいつら(彼)が言うには元凶の私が何言ってるだってさ」嘆息
フィン「神様とご先祖様の怒りの矛先が彼に向かってる時点で気付くだろうに」嘆息
ケイト「カンカンで取り付く島もないし話も聞かないほど怒ってるから」
フィン「何故言われてもなおそのように言えるんだろうね?
自分の叫びを皮切りに起こった時点で、どちらに怒っているのかわかりそうなものだけれど」
ケイト「そもそも祭りに不釣り合いというか、不逞というか…
神様やご先祖様の意志にそぐわない事をしているって自覚もないみたいだし」
フィン「君は神様やご先祖様の代わりに怒っていたんだね。
これ以上醜い様を人様に見せつけ迷惑をかける前に死ねと」
ケイト「でも私怨も大きいぞ」
フィン「でも意図を汲んでいる事に違いはないだろう?」
ケイト「否定はしません」もぐもぐ
フィン「この話はここまでにしよう。気分が害するだけだ。
折角の食事なんだし、美味しく食べよう」
ケイト「うん。ありがとう」
フィン「それにしても大人しいね」なで←ケイトのお腹を撫でる
ケイト「え?何が?」
フィン「お腹の子さ。
ああいうていの低い輩に陥らないようしっかり教育しないとね」
ケイト「あ。お腹の子、動いた」
フィン「アルかい?それとも
ケイト「うん。ディは大人しいよ。
でもアルが大暴れしてる;
ちょっと痛い痛い!蹴らないでっ!;足ピーンってしないで!;」ズキズキ
フィン「引っ込めてくれ。いい子だから」なでなで
すっ
ケイト「ありがとう…助かった;(ほっ)
アルもありがとうね」なでなで
とんっ
フィン「…会話みたいだね」くす
ケイト「うん。本当にね^^//」くすくす
フィン「…//ケイト…」ぎゅう←横から抱き締める
ケイト「ん?」
フィン「元気な子を産んでくれ。
そして…君も、どうか元気で」ぴと←頬に頬を擦り寄らせる
ケイト「!//
な、何言うんだよ。急に(涙)
恥ずかしいよ」ぽとっ
フィン「産む決意をしてくれて、ありがとう」なでなで
ケイト「…当たり前だろ…馬鹿だな」ぐす&ぎゅうっ
『――愛している』
再び声を、想いを同時に紡ぎ、唇を重ね合った。
愛おしい想いが、止められなかった。