第40章 果てのない悪意(闇)
ケイト「…「人の痛みを知りなさい」、だってさ」
フィン「?」
ケイト「何故彼を死なせないのかって点について」もぐもぐ
フィン「…そうか…
より苦しい時間が待っているということだね?」
ケイト「ん(頷)
だから、深く気にする必要はないんだって(もぐもぐ)
それと私には…
「あなたは…あなたの人生を歩みなさい」、だって」
フィン「!!」目を見張る
ケイト「?どしたの?」首傾
フィン「……いや…そうだね…
うん、よかった^^//」くすくす
ケイト「??」怪訝
フィン「神様にそこまで想われるというのも、実に凄いね」
ケイト「中々会話なんて、話しかけられるまで待つ外ないんだけどね。
問いかけても答えてくれるよ?
「頑張りなさい」が主だけど^^;」
フィン「はっはっはっ!^^
確かに…
頑張っても頑張っても、どうしようもない問題もあるけれどね…」遠い目
死んだ両親は、どうあっても返っては来ない。
今までに失った部下も、また…同様に……
ケイト「あの…フィン?;」
フィン「いや…君は…実に真摯だよ。
直向きで、真っ直ぐで…天然物の紳士だ。
君に会えて、本当によかった」微笑
ぎゅうっ←背後から椅子ごと抱き締める
ケイト「……フィン…」
フィン「ん?」
ぽとっ
ケイト「…泣いてるの?」
フィン「……雨でも降ってきたのかい?」
ぽととっ
ケイト「……うん…
私も…雨で濡れてきた……(微笑&涙目)
ありがとう、フィン…付き合ってくれて…こんな私を、愛してくれて…ありがとう。
勇気を出して、話して…本当によかったよ(瞑目笑み」ぎゅっ←フィンの腕を掴み、抱き締める
フィン「ああ…僕も…そう思うよ……
君に…全てを打ち明けたこと…よかったと、はっきりと言える」
『――ありがとう』
重なる言葉、交差し合う想い…
気付けば、互いに抱き締め合ったまま涙していた。
どちらからともなく、感謝の言葉を口に出しながら……